考えたこと2

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死なな生きていかれへん
ぼくの同期の連中もどんどん定年していく。
大学院卒や遅生まれの一浪などはもう60歳を迎えている。

今日電話があって、今度飲み会をしよう、という話になった。
彼はもう定年を迎えて、この8月から延長雇用に入った。
もう退職金をもらって、会社に安い給料で雇ってもらう。
一応、嘱託社員という扱いだそうだ。

会社の内線電話からかかってきたので、ビックリした。
7年ほど離れていた、以前いた部署に戻っているとのこと。

「今会社からかけてんの?」
「そうや。みんなこわがって、近くに寄りつかん」

まあ、そうやろなあ。
ぼくが知っている頃の彼は、毒舌家だったから、みんな近づかないんだろう。
自分の2年下の若いやつ(といっても、年寄りだが)が、その部門の長をやっているとのこと。

「年金はいつからもらえるんや?」
「63歳やな」

さすがに、会社でオリエンテーションを受けているだけあって、よく知っている。

「そしたら、63までは働くんや」
「そやなあ。でも、65くらいで死ななあかん」
「なんでや」
「貯金もないし、退職金はちょうと家のローンでバランスしてるし、もう苦しいわなあ。65くらいで死なな生きていかれへん」

何とも微妙な表現だ。

「死なな生きていかれへん」

その後話していて、2回この言葉が出てきた。

毒舌家の彼らしいひと言。

高齢化、低成長、社会保障などの問題がこのひと言に凝縮されている。

死なな生きていかれへん…



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