考えたこと2

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親子関係
最近、何となく亡くなった父に似てきたのではないかと思う。

歳をとるまで「父」という人間がよくわからなかった。
誰でもそうなのか、それとも自分だけなのかはわからない。
親子関係と一口に言うが、その家庭ごとに違うものだ。
本などを読んでいても、当たっていると思うこともあれば、外れていると思うこともある。

書いたような気もするが、ウチの父はほとんど親子関係を知らなかったのだと思う。
そのことを理解したのはいつ頃だったか…。

小さい頃に職業軍人だった父親が満州に行き、母と妹も行ったので、日本で一人祖父の家で育った。
父親はそのままフィリピンに行き戦死したので、ほとんど父親を知らない。
父親が亡くなった後も、たぶん寮に入っていたはずだ。
もうちょっとで戦線に行くという所で、終戦を迎えた。

終戦後すぐに広島から神戸に出てきて、学校に行き、大阪で就職した。
祖母は広島から離れることはなかったので、長い間一人暮らしをしていたことになる。
そして結婚して、神戸に住んだ。
祖母は広島から冬の時期2ヶ月ほどだけ、ウチに来ていた。
ウチの母はいろいろとしんどかっただろうが、それが二十年間ほど続いたと思う。
それが父と祖母の関係だった。

だからかどうかは知らないが、ぼくは小さいころ、父とあまり遊んだ記憶がない。
昭和ヒトケタだから、エコノミックアニマルと呼ばれた世代。
学校の行事など、休みの日の運動会くらいしか来なかった。
あの頃のサラリーマンはみんなそうだったと思う。
トランプだけはよくしてくれたなあ。

でも、孫の面倒はよく見てくれた。
それは、父が祖父に育ててもらったということと関係があるような気がする。

必然的に親子関係は繰り返される。
でも、今ごろになって似てきたと思うのは、それを理解するのに相当な年月が必要だということだろう。
本当は似てきたということではなくて、似ているのだろう。

それは遺伝子ではなく、育ってきた歴史に負うものだ。

遺伝子だけでは人間は理解できないのは、そういうことだ。

だから、人間は面白い。



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