考えたこと2

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鬼籍
人が亡くなると「鬼籍に入る」、というような言い方をする。
これは、どういう意味かというと、閻魔大王の持っている閻魔帳に載ること、という意味らしい。

ぼくは大学時代落語研究会に入っていたが、ぼくが創部10年目の部員だった。
昭和51年のことだ。
だから、先輩はぼくより10年以上は上になる。
今年ぼくは55歳だから、OB会の上の方になると、65歳以上という勘定になる。

最近、鬼籍に入った人がいる。
創立当時のOBだ。

創部当時のOBの皆さんはエライと思う。
何もないところから、落研を作った。
最初は教室でやっていたが、そのうち、部室を確保して、機材をそろえて、部になった。
いろいろとご苦労されたと思う。

そんな人たちがぼちぼち鬼籍に入る。

関西の学校だったが、東から来ている人もいて、上方、江戸の両方の人がいた。
名人、と呼ばれる人もいて、その名前は代々襲名されている。

ぼくは最近はOB会には出ていないが、聞くところによると何度か部員が減って、存続の危機があったらしい。
幸い、それでも部は続いている。
いつまで落語研究会が存続できるだろうか。
見通しは暗いような気がする。

上方落語には「地獄八景亡者の戯れ」という演題がある。

鯖の毒に当たって死んだ男が、近くで死んだ隠居と会って、いろいろな人を見ながら冥土を旅する。
最後は三途の川を渡って、閻魔の庁について…、という話。

この噺を聞くと、死ぬのも楽しいなあ、と思う。

まさに、鬼籍に入る、という表現はこの噺のストーリー。

ぼくは創部当時のOBは名前しか知らないが、だんだんと自分の順番が近づいてきたのだと思う。

いつかぼくも鬼籍に入る。
それがいつかはわからない。



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