考えたこと2

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買ったらしまいの時代
消費者の目線の話が続き。

最近は学校に持って行く雑巾までスーパーで売っている時代。

ぼくらが小学校の頃は、母が縫ってくれていた。
みんなの持ってくる雑巾は大きさもまちまちで、縫い方もいろいろあって、面白かった。
昭和40年代は、雑巾は作る時代だった。

でも、いつの間にかあっというものが売り場に並ぶようになった。
息子が幼稚園の時、お絵かき用の汚れてもいい上っ張りを母が作ってくれた。
しかし、そんなものも、もうスーパーに並んでいた。

ビデオが壊れた時、修理に持って行った。
8ミリビデオなど、何度も壊れて、何度も持って行き、しまいにもう修理できません、と言われた。
生産終了後、何年かたち、部品保存期間が過ぎたのだ。

VHSに至っては、修理するより買った方が安い、と言われる始末。
確かに、本体が安くなって、新品が買えてしまう修理代だったが、それでも一度は修理した。
古い方がしっかりしているとわかっていたからだ。
新品のビデオはシンガポール製で、軽い軽い製品だった。

セーターの毛糸もほどくのを手伝った。
小さくなったら、ほどいて編み直しをするためだ。
でも、いつしかそういう景色もなくなった。

そういう時代が1990年代に訪れた。
買ったらしまい、の時代だ。
大量生産、大量消費が礼賛され、自分で作るより買った方が安いという時代。

だから、カップルの間で、手編みのマフラーが珍重されたのだろう。

今はもう休み時間に編んでいる女子もいない。
買った方が早くて安いからだ。

教育ですら、商品になった。
だから、受験に損な世界史は履修しない。
消費者の立場で考えている。
学校の先生まで、そう思ったから、世界史の先生は文句も言わない。
一億総消費者の時代。

便利になったのは間違いない。
何でも早く、安く手に入る。
24時間売っていて、なんでコンビニみたいな狭いところに、自分のほしいものが置いてあるのか、という疑問すら持たない。
それが当たり前だから。

ぼちぼち便利さと引き換えに失ったもののことも考えた方がいい。


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