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2012.04.03 Tuesday
イージー・リスニング
久しく聞かないが、イージー・リスニングというのはどうなったんだろうか。
今でもあるのだろうか。 ぼくが中学のときに、ポール・モーリアが水色の恋、いや違った、「恋はみずいろ」を出した。 チェンバロの音を初めて聞いて、いい音だなあと思ったと同時に、フランスのしゃれた音を感じた。 一度フェスティバルホールに聞きに行ったことがある。 ポール・モーリアオーケストラだ。 ストリングスが10人ほどに、ドラム、ギター、キーボード、ピアノ、ベース、ブラスが5人ほどだったか…。 途中オーケストラの休憩のときに、大道芸人風の人が出てきて、身体を使って音を出すというお楽しみがあった。 身体のいろんな所にラッパをつけていたのだ。 ポール・モーリア以外にも、フランク・プールセル、パーシー・フェイス、ビリー・ボーンなどのオーケストラがあった。 ビリー・ボーンオーケストラといえば、「波路はるかに」だ。 トロンボーンの響きが売り物。 パーシー・フェイスは「夏の日の恋」。 ストリングスのメロディが夏を思わせる。 ニニ・ロッソの「夜空のトランペット」も懐かしい。 ラテン系のイージー・リスニングもあった。あれは、なんと言ったか…、忘れた。 その後出てきたのが、リチャード・クレイダーマン。 今でも生きている。 この頃にはあまり聞かなくなっていた。 ほとんどがオーケストラそのものだったり、オーケストラをバックに演奏したりしていた。 今はもっと昔に戻って、ムード・ミュージックとでも言うのだろうか。 カラオケやPAが進歩して、オーケストラは馴染みがなくなったのも一因だろう。 ポール・モーリアはかっこよかった。 指揮をするだけだったと思う。 細身で、いかにもフランスの紳士という感じ。 1970年代初頭だった。 今みたいに、世の中に閉塞感が満ちておらず、何となく希望があったような気がする。 |
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