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2012.01.30 Monday
過去の自分
養老孟司が過去の自分というものは、今の自分とどれくらい同じか?という話をしていた。
http://www.kms.ac.jp/~hsc/izumi/diet/necessity/speed.htm によると、 入れ替わりの早い成分 遅い成分 脳 1ヵ月で約40% 約1年 胃の粘膜 3日 腸の微絨毛 1日 肝 臓 1ヵ月で約96% 約1年 腎 臓 1ヵ月で約90% 約1年 筋 肉 1ヵ月で約60% 約200日 皮 膚 1ヵ月 血 液 4.5〜5Lの血液は100〜120日間ですべて入れ替わります. 骨 幼児期では1年半,成長期2年未満,成人2年半,70歳以上は約3年で入れ替わります. ということらしい。 養老孟司も言っていたが、1年経てば身体の中身で同じものは残っていないということだ。 身体を構成するものは全部変わっても、自分は自分。 結局そう思っているのは、自分の脳みそらしい。 しかし、その脳みそを構成している成分も1年で入れ替わる。 よく考えると、本当に不思議な事実。 細胞が入れ替わっても、考えていることは同じ。 昔の事も覚えている。 寝ているときに脳が消費する酸素量は、起きている時と同じらしい。 休んでいるのは意識であり、脳は寝ている時もずっと仕事をしている。 こう考えると、人間はどういう生き物かわからなくなる。 意識のあるのは2/3程度。 意識のないときの人間は動きはしないが、何かしているらしい。 それでも、この身体は自分の身体だとわかるのは、なぜだろう。 どうやって引き継がれるのだろう。 養老先生の問いは不思議だ。 |
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