考えたこと2

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世界に一つだけの花
この歌は大嫌いだ。

あまりにも短絡的でお気楽な歌詞だ。
悪気はないのだろうが、この歌を聞くと個性というのはそのままでよい、というイメージがある。
どうもおかしい。

生まれながらに個性があるのは当然だ。
しかし、それを個性としてみんな野放しにして育っていったら社会は成り立たない。
社会に適応するために、しつけがあるし、学校がある。
人間は本能のままでは滅んでしまうので、代理本能として、社会や文化を作った。
だから、民族によって異なるが、基本的には「型にはめる」ことが家庭や学校の役割だ。
そんなことは当たり前のはずだった。

ところが、それが当たり前だと思わない人たちが出てきた。
きっと戦後民主主義教育を取り違えたのだろう。

幼稚園で好きなようにして育てた子供が、小学校に入って授業中に走りまわる。
当たり前だろう。そう教えられたのだから。
自分の欲求に正直に生きることなど、集団生活でできるわけがない。
まして、それが個性などという馬鹿なことがあるはずがない。

 そうさ僕らも 世界に一つだけの花
 一人ひとり違う種を持つ その花を咲かせることだけに
 一生懸命になればいい

大間違いだと思う。

養老孟司が言っていた。
何年もかけて、型にはめて、それでも型からはみ出るのが個性だ、と。
型にはめるのが教育だろう。
必死に教育しても、どうしても残る部分が個性なのだ。

たかが歌だというなかれ。

こんな歌が流行るのは世も末だと思う。
もうだいぶ前だが…。



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