考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
アメリカ化
今、日本の大学はアメリカ化しようとしている。

大学院重点化もそうだし、博士をたくさん作るというのもそうだ。
カリキュラムを明確にして、育てる人物像を明確にして、どういう人を入学させるのかも明確にしないといけない。
昔の万事いい加減な教育体制では、許されない。
大学進学率がアメリカ並みに高くなったのが、その原因だろうと思う。

しかし、日本の社会はアメリカとは正反対だ。
単一民族国家で、説明しなくてもわかることが良しとされる。
いったん就職したら、あまりやめない。(この制度はほころびてきているが…)
中途採用はまだ一般的ではない。(昔よりは増えた)

だから、大学がアメリカ化しても、難しい面がある。

日本の会社では途中でやめることがほぼないので、学びなおすということが少ない。
中には途中で会社をやめて、大学に戻る人もいるが、まだまだ少ない。
だから、大学院など、はやるわけがない。
アメリカのように仕事を変わることが一般的にならないと、はやらないだろう。
もともと、日本では会社に長くいれば、給料は(今のところまだ)上がる。
アメリカでは上がらない。
仕事を変わって、よりスキルの高い仕事につかないと、給料は上がらない。
だから、途中でもやめて、大学や大学院に戻る。
そして、何かを学ぶことで、新しい職場にプロモートされる。(と思う)

社会人の学びなおしということが、日本より一般的だ。

日本では学びなおしというと、60過ぎて定年してから、という感じ。
アメリカではもっと若い。

だから、根本的に社会が違う。
アメリカ化することは悪いことではないし、むしろいいことなのだが、それでもこの社会の違いを考えてもらわないと、変えていくインセンティブ(動機付け)が不足する。
教える側に真剣味が足りないのだ。
給料を上げるために、学費を払って学ぶ人がいれば、やっぱり真剣になる。

そこの差をどうやって埋めるのか。
それが問題だと思う。



| | 考えたこと | 00:44 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/234450
トラックバック