考えたこと2

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チャプター・イレブン
クライスラーに続いて、GMもチャプター・イレブン(米連邦破産法11条)の対象となるらしい。

あのBIG3がここまで落ちるとは思わなかった。
もし、日本のトヨタがそうなったとして、経済産業省がほっておくだろうか。
たしかに公的資金をかなり注ぎこんでいるが、実質的に潰すとは…、やっぱり自由の国だ。

ぼくらが小学校のころ、初代カローラが出たが、あの頃は外車といえば憧れの時代だった。
まだアメ車に夢があった時代。

2代目のコルベット・スティングレイは、リトラクタブル・ヘッドライトでかっこよかった。
写真で知っているだけだが…。

キャデラックは、大きな車だった。
豪華で、立派な車。超高級車だった。

エルビス・プレスリーが映画で乗っていたピンクの皮張りのオープンカー。
何の車だったか、わからないが、ベンチシートに3人座れるくらいの広さだった。

70年代くらいから始まっていたのかな。
アメ車に魅力がなくなってきた。
足回りはフワフワしていて、しまりがない。
エンジンは燃費が悪い。

…そうか、オイルショックの時から、そうなっていたのだ。
日本メーカーが燃費のよい小型車を作ったころだ。
72年のホンダの初代シビックにCVCCが積まれた。
その開発経緯はプロジェクトXでも紹介された。

あれがターニングポイントだったのかもしれない。

結局、小型低燃費というコンセプトは、アメリカ人の好みに合わないということで、BIG3はほとんど手を出さなかった。
たしかに、アメリカのような広い土地だから、大きな車がいいだろう。

でも、結局はそれが致命傷だったと思う。

アメリカが当時マスキー法を作って、大気汚染防止を始めなければ、CVCCは生まれていなかったかもしれない。
本家のアメリカのメーカーは「ムリな法律を作るな」ということで、廃案にしてしまったが、日本メーカーはそれを目標にして、その後も燃費低減を進めた。

今となっては、マスキー法の先進性に感謝しないといけない。

でも、そのためにアメリカのBIG3のうち2メーカーがチャプター・イレブンのお世話になるという結果になってしまった。

エドムンド・マスキーの名前は、日本の自動車産業史にも、米国の自動車産業史にも忘れられない名前になった。
ご本人はまさかこんな事になるとは…、と思っているかいないか、わからないが…。

でも、たしかに、今ふり返ると、あのマスキー法がターニングポイントだったと思う。



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