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2009.04.03 Friday
MD
いろいろなメディアが開発されて、すたれてきた。
SPレコード、LPレコード、オープンリール、カセット、ベータ、VHS、DAT、8mmビデオ、CD-ROM、MD、DVD、ブルーレイ、そして、メモリ。 そのたびに再生機が変わり、古いメディアをどうしようという問題につきあたる。 それにしても、MDは不幸だったと思う。 ipodが出てきて、短命に終わった。 ぼくは比較的被害が少なかったが、MDを出はじめに買って、録音しまくった人は大変だろう。 気づいたら、MDが再生できる機種は少なくなった。 こないだジョーシンに行ったら、MDのメディアのパッケージがたくさん積まれて、売られていた。 まだMDウォークマンを持っている人はたくさんいるだろう。 インターネットとパソコンとipodにやられてしまった。 まさかこんなに早いとは、ソニーも思わなかっただろう。 インターネットは全てのものを陳腐化させる。 そんな怖さがある。 前にも書いたが、レコードやCDはモノだ。 ところが、メモリに入れるのはデーター。 ダビングしても劣化しない代わりに、すがたかたちがなくて、消える時は一瞬だ。 ぼくらが死んで、孫の、そのまた孫くらいの世代になったら、音楽はモノとして残っているだろうか。 ライブはあるだろうが、記録されるのメディアはデジタルだ。 もしも何かで人類が滅亡し、全てのデーターが消えてしまったら、もう何も残らないだろう。 それは、何となく哀しいことだと思う。 その時に、哀しいと思う人間は残っていないだろうが…。 |
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