考えたこと2

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勇気を…
最近、オリンピックや大きなスポーツの大会などの実況のあと、ファックスで視聴者からのメッセージを受け付け、その場でアナウンサーが読み上げることがある。

上手なイラストが描いてあったり、飾りの文字が書いてあったりする。

もちろん、メッセージが添えられているのだが、その中で「勇気をもらいました」「勇気をありがとう」というのをよく聞く。

たしか、北島選手が平泳ぎで金メダルを取ったときも、そういうメッセージがいくつか届いていた。

「おめでとう」とか、「スゴイ」とか、「感動しました」とかいうのはわかるのだが、「勇気を…」というのはどういうことなんだろうか…。

大辞泉という辞書によると、勇気とは「いさましい意気。困難や危険を恐れない心。」という意味。

選手が金メダルをとって、いさましい気持ちになる…という意味で書いているのだろうか。
そうなんだろうなあ。
困難や危険は、この際関係ないだろう。

選手が金メダルをとったから、自分もがんばれるぞ…といういさましさだろうか…。

そんなことができると思っているなら、選手に失礼ではないか。
何年もの間、好きなこともガマンし、ひたすらレースやゲームに勝つために苦しい練習を重ねてきたからこそ、スゴイ成績を残せたのだ。

その成績に対して、めでたいし、すごいし、感動する。

でも、勇気はもらえない。

勇気がもらえるほどの努力をしているなら、もらえばいいのだが、それほどの努力をしている人がどれだけいるのか…。

何を対象にがんばっているかは、人それぞれだろう。

仕事なのか、勉強なのか、スポーツなのか…、でも、どれにしたって彼らアスリートが、「その日」に勝つために積み上げてきた努力に比べたら、そう簡単に「だから自分もがんばれる…」などと思えるものであるハズがない。

それを言えるということは、彼らの努力を甘く見ているか、それとも単に気楽なだけではないかと思う。

そんなこと、別に目くじら立てることでもないのかもしれない。
テレビ中継を見て、興奮してつい筆がすべったのか。

でも、そう簡単に「勇気」はもらえないと思う。


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