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2008.02.12 Tuesday
遠くからみちびいて 2
子どもの卒業アルバムを見せてもらって、この歌がまた聴きたくなった。
学校というのは特殊な環境。 いちばん多感なときに、毎日顔を合わせる仲間がいる。 一年ごとにクラス替えがあって、強制的に顔ぶれは変わっていく。 でも、卒業と同時にみんな一斉にバラバラになって、もう二度と戻ることはない。 巣立っていくのだ。 何十年かが経って、残されるのは卒業アルバム。 本棚のすみに立てかけてあったり、何度かの引っ越しで段ボールに入ったまま押し入れにあったりする。 今はもう見ることもない…。 中には一生つき合うような友だちを作る人もいるが、それでも中年になると仕事や家庭が忙しくて、何年かに一度会うかどうか…というのがおおかたの人だろう。 でも、「自分」というものを形づくる上では、十代は大切な時代。 オトナになるための回り道をしているのだろう。 その回り道の中で、それからの人生を生きていく「自分」というものを作っていく。 今も自分を遠くからみちびいてくれているのが、あの頃の時間なのだろう。 遠くからみちびいて さびしくて 死にたいとき 星の光さえ うすれるとき わけもなく つらく悲しいときに 遠くからみちびいてくれるのは あなただけ 毎日が苦しいとき 暗い人影に おびえるとき 生きていく希望 うしなうときに 遠くからみちびいてくれるのは あなただけ じっと 見つめてくれるだけでいい 手を肩におくだけで もう私は やさしくなる 誰の生きかたをみても 心などは もう 見えないけど あなたを見ていると 幸せになる 遠くからみちびいてくれるのは あなただけ |
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