考えたこと2

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シニア・デモクラシー
総務省統計局の『「人口ピラミッド」から日本の未来が見えてくる!?』という資料を見た。

資料の中に、1920年と2015年の日本の人口ピラミッドが出ている。
1920年には本当にきれいな山の形。
人はだんだんと死んでいくもの、という形状だ。
それに対して、2015年の人口ピラミッドは40歳以下が狭まっていて、65歳以上が膨らんでいる、いびつな形。
これではピラミッドとは言えない。

高齢化社会という言葉がいつ頃から言われているのかわからないが、こういうのを見ると、本当に高齢化しているのだとわかる。
早く解雇規制をやめて、定年制を廃止して、辞めやすく雇われやすい社会を作り、労働年齢を広げないといけないと思う。
これでは年金制度も、医療保険ももつわけがない。

年金制度については、厚労省は100年安心といっているが、それは制度がもつというだけで、給付と負担のバランスなどのいろんな「?」がつく。
年金マンガを見ても、なんだか騙されているような気になる。
年金制度ができた頃の平均寿命が50歳くらいで、現在が80歳以上なのだから、どう考えても制度を維持するのは難しいということだ。
おまけに、今の高齢者は高度成長時代を過ごし、フローは少なくてもストックがある世代。

実際に現役世代は給料も上がらず、社会保険料だけは増大して、相対的に貧しくなっている。
コロナで就職先がなくなったり、自粛させられたり…。
いくら「助け合いの精神」といっても、限度がある。
10人で1人を助けていた時代から、4人で1人、はては1人で1人を助けることになる。
長寿化はいいことだが、それに伴って制度を変えていくべきだったのだろう。
今になって変えるのは難しいとは思うが…。
しかし、よくこれで若い人たちが文句を言わないなあと思う。

年寄りが多くて、その意見が通ってしまうのが民主主義のシステム。
でも、選挙権がなかったり、まだ生まれていない人たちの負担はどうなるのだろうか。
今の年金や医療制度はその人達に負担を先送りしている面もあるのだ。

1人1票のシステムは本当に正しいのだろうか。
あれは、現在選挙権を持っている人たちが、未来のことまで考えて良識ある投票行動をする、という前提があるのではないだろうか。
どうも見ているとそんな前提は夢の話だ。
結局は票を持っている人たちの利益が優先されるのだ。
選挙で選ばれた人たちも、選ばれるために票を持っている人たちに嫌われるようなことは言わない。
当選しても、それは続く。

ということで、結局はシニア・デモクラシーになる。

これを何とかするためには、一人一票の原則を見直さないといけないと思う。
例えば、年金をもらったら選挙権は返上とか、18歳未満の子供がいる親は1.5票や2票にするとか、そういうことを真剣に議論したほうがいいと思う。
ややこしく言えば、世代間の人口を標準化して選挙を行うということだ。

民主主義の根幹の部分だが、そういう理屈も成り立つと思う。






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