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2021.08.06 Friday
親の就活アドバイス
今の大学生の親の世代は40代から50代あたり。
就活したのは20年から30年前という感じだろう。 そうなると、ぎりぎりインターネット就活の時代ではないことになる。 親の世代は就活する子どもたちを見て、なんか難しいことやってるなあ、という印象だろう。 特に今は、オンラインでイヤホンをつけて説明会を聞いていたり、インターンと称してオンラインでグループワークなるものをやっていたり…。 今の就活と、自分たちの時代は違うという認識を持ってはいるのだろうと思う。 学生と話をしていて、親はあなたの就活をどう言っているのか?と聞くと「好きなことをやったらいい」という意見が多いのに驚く。 自分自身を振り返って、「好きなこと」ができていたのだろうか。 自分ができなかったから、それを子供に達成してほしいという気持ちなのだろうか。 「これがやりたい」という学生はいいが、多くの学生の悩みは、何をしたらいいかわからない、というのが事実。(やりたいことの実現性の問題はあるが…) 仕事をしたことのない学生が、そう思うのは当たり前。 だからこそ、インターンなどの機会を利用して仕事を知ることが重要なのだ。 相変わらず、高校までのキャリア教育では、「好きなこと」がクローズアップされるのだろう。 だから学生も「好きなこと」は何だろうと探すのかもしれない。 学生に「自分にピッタリの仕事があると思っているか?」と聞くと「そう思う」という答えの多さにも驚く。 そんなものがあるわけがない。 仕事をやったことがないのだから、そもそも何がピッタリなのかもわからないのだ。 まずは仕事に自分を合わせて頑張ること。 そうやっているうちに、仕事のしんどさや辛さがわかると同時に、どんな意味があって、どんなやりがいがあるのかもわかってくる。 不幸にも3年やってそういうものが分からなければ、今の時代、仕事を変わることを考えたほうがいいと思う。 だいたい、「これは天職だ」などという人は、その仕事を何十年もやった人。 それだけやって、初めて天職かどうかがわかるのだろう。 実際は親の世代も子の世代も、社会に出るということは同じこと。 何をやったらいいかなど、親の世代も分からなかったはず。 まずはなにかやってみて、それからというのが就職というものだと思う。 ただ、最初の仕事は大事だから、少なくともこんなことはやりたくない、ということを避けるのは大事。 やっぱり少なくとも3年から5年は続けたい。 だから、続けられる仕事を選ぶのは大事だ。 子が親に求めているのは、自分の好きなことではなく、親が仕事を通じてどんなことを考えているのかということだ。 自分の仕事は面白くないから辞めといたほうがいい、というのもいいアドバイスになる。 こういう面白さはあるけど、給料は安い、というのでもいいだろう。 きついけど、給料は良いとか、緩いけど、面白くないとか…、そういうことを通じて、子供はどんな仕事を選べばいいのか、わかってくるのだと思う。 だから「好きなことをやればいい」というのは、やめてほしいと思う。 それは子供にとって何の意味もないからだ。 |
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