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2020.02.09 Sunday
プログラミング教育3
ぼくが大学で使ったプログラミング言語はFORTRAN(フォートラン)。
もともとのコンピューターの役割は数値計算だった。 その数値計算用の言語がFORTRANだった。 会社に入ってから、アナログ電圧の信号をデジタル化した波形を、プロッタに描かせるというプログラムを作ったが、これもFORTRANだった。 テレタイプ(めちゃうるさかった)でFORTRANで書いた言語を紙テープにして、それをコンパイラを通して機械が読める機械語に変換して使った。 ミニコンというパソコンの前の時代のコンピューターだった。 今のように、パソコンでアプリを作って、みんなで使うという便利な時代ではなかった。 ちょうど、一つずつのプログラムを走らせる時代から、みんなでコンピューターをシェアして使うという時代に変わる手前の時期。 当時はTSS(タイムシェアリングシステム)室というのがあって、そこでメインのコンピューターを使った時間だけお金を払う、という仕組みも利用していた。 たしか、電通がサービスしていたはず。 緑の文字の端末があったなあ。 それから比べると、今のプログラミング言語は進んだと思う。 いろんな会社や団体がプログラミング言語を開発して、公開している。 各々の言語に得意分野があって、Webに強いものや言語処理に強いものなどいろいろある。 なかでも、AIの開発に向いているのがPythonという言語。 AI用のライブラリが揃っている。 特に機械学習(AI自身が学習する方式)関係のライブラリが豊富で、これがPythonが開発者に人気がある理由。 AIブームもあって、Python関係のセミナーは多いようだ。 今小学校でプログラミング教育、と言っているが、それは意味があるのだろうか。 どんなカリキュラムでやるのかわからないが、プログラミングの基礎をやるのだろう。 プログラミングの基礎というと、フローチャートを考えることになる。 そういう授業が、今の教員にできるのだろうか。 要は物事を論理的に考える、ということなのだが…。 やるのなら、中学以降でやったらいい。 ただでさえ、うまくいっていない小学校課程にそんなものを詰め込むのは無理だと思う。 どんどん新しい言語ができて、新しい流行ができる。 小学生に今のトレンドで教育しても、彼らが大人になるのは10年ほど先なのだ。 何だかやってることがちぐはぐだ。 |
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