考えたこと2

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店舗レス
アメリカのBoseという音響家電の会社が、直営店を閉鎖すると発表した。
北米、欧州、日本、オーストラリアの119店舗。
中国、アラブ首長国連邦、インド、東南アジア、韓国は引き続き営業するらしい。

直営店というのは、消費者の動向をみるために必要だということで、直接メーカーが運営する店だ。
ネットと通信販売のインフラがあれば、直営店はいらない、ということなんだろう。
Boseはどちらかというと「高いブランド」だ。
実際、価格は高い。

スピーカーやヘッドフォン、CDステレオなどを作っている。
どちらかというと、マニアックな商品。
Boseという名前があれば、品質は問題ない、と思う人も多い。

そういう会社だからこそ、直営店を廃止する。
実店舗がなくなる、というのはマーケティング上は大きな決断だと思う。
同じような会社で、ソニーやアップルがあるが、今は両方とも直営店を持っている。
そこから得られる情報は多いのだろうが…。

直営店を閉めるのは、ネットの直販が増えているからだ。
ブランドが強いから、量販店等に置いてもらえる。
そこで見たり、聞いたりして購入を決める。
そして、ネットで注文する、ということだろう。
もちろん、Boseだからネットのレビュー等を見て、いきなりネットで注文する人もいるだろう。

こういう動きが出てくると、店舗レスのメーカーも増えてくると思う。
だからソニーもネットの販売に力を入れている。
一度ソニー製品を買って、ネットでユーザー登録して、メルマガを取り始めるといろんなクーポンを送ってくる。
ソニーのネットショップで買うと安くなる、というやつ。
そういうふうにして、直販を増やして利益率を上げるのだろう。

また、Boseとは逆のパターンだが、アマゾンにあるたくさんの中国製の製品は、ほとんど店舗では売っていないと思う。
どちらかというと、安い商品だ。
そのために、フェイクレビューが増えている。
中国製を買う人は、レビューをチェックして買うことが多いとわかっているのだろう。
メーカーの名前もよくわからない。
同じ製品が、違うメーカーの名前で売られていることもある(と思う)。

そうなると、Boseのような有力メーカーはブランド力があるから店舗を持たないし、値段で勝負するような中国の小さなメーカーもコストダウンのために店舗を持たない、という時代が予想される。

小売業の未来はどうなるのだろうか…。


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