考えたこと2

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石炭火力
70年代は日本のエネルギーは原子力と言われていたが、3.11以降原発は危険ということになって、もう日本では無理だろうということらしい。
原子力の技術自体は進めるべきだと思うし、それが人類の助けになるとは思うが、人気がなく、なり手がなくなれば仕方がない。
鉄腕アトムの夢は諦めるしかない。

今は原子力よりも石炭火力だ、という記事を見た。
石炭というと、CO2を出す悪者、という意識があるが、一方で石油と並ぶエネルギー源であるのは間違いない。
現に日本をはじめ、アメリカやオーストラリアがこないだ「化石賞」をもらったくらい、石炭を燃やしているのは事実。

エネルギー源の有効利用という観点では、石炭の利用はいいことだ。
おまけに、石炭は中東に依存しておらず、世界中にある。
これもエネルギー安全保障上はよいことだ。
石油も石炭も限りあるエネルギー源だから、大事に使わせてもらわないといけない。

知らなかったが日本の石炭火力のシステムは効率が高く、石炭を使わざるを得ないところでは、CO2削減の効果があるという。
いわば、石炭火力の中ではクリーンなのだ。

再エネは理想だが、まだまだ超えるべき技術的ハードルは高い。
太陽光は昼間しか発電しないし、風が止まると風力発電もできない。
安価に蓄電する技術ができないと、再エネには頼れない。
原子力も、政治的、感情的なハードルは高い。
そういうことを考えると、日本の石炭火力は強みがあるということだ。

資源の少ない日本にも石炭ならある。
コストが合わないから、採掘はされていないが、品質の高いものが3年分あるらしい。

2015年のデーターでは、1kWhあたりの発電コストは原子力が10.1円、水力11.0円、石炭12.3円、LNG13.7円、石油30.6〜43.4円となっている。
石炭火力は値段も安いのだ。

また日本の石炭火力発電は石炭をガス化して燃やすという技術を使っている。
燃焼効率がよく、大気汚染対策もできている。
当然、CO2の排出量も少ない。

だから、中国やアメリカ、インド、ロシアなどの石炭火力発電を置き換えれば、非常にクリーンになる。
もちろん、石油やLNGに比べるとCO2の排出量は多いが、現状をよりよくするための選択肢になるのだ。

再エネ、再エネと一気に理想に走るのではなく、現実的に考えれば、日本の石炭火力発電はすごい技術。

見直すべきだ。




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