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2020.02.26 Wednesday
オープンカー
今時のオープンカーを買うのは高齢者らしい。
こないだ、車で夕方走っていたら、後ろから最新モデルのマツダのロードスターがオープンで追い抜いていった。 ドライバーは白いあごひげを伸ばした高齢者。 おそらく還暦は過ぎているだろう。 流行りの丸いサングラスをしていた。 白のきれいな車だった。 若い人たちは2シーターの車など買わないだろう。 カーシェアを使う人も多い世の中、若者にとっての車の価値は動くことと、たくさん荷物が積めることくらいになった。 2シーターのオープンカーはもう時代遅れなのかもしれない。 この寒い中、屋根を開けてオープンで走るやせ我慢は、若い人から見ればバカバカしいことだと思う。 でも、クルマのカリスマ性を感じている高齢者ドライバーにとっては美学なのだ。 ぼくも、その気持ちはわかる。 日本ではそういうクルマ文化は消え去る運命だ。 それに似たようなものは他にもある。 野球の文化もそうだし、新聞の文化もそうだろう。 固定電話の文化もそうだ。 オーディオの文化もそうだと思う。 手紙の文化など、もうなくなっている。 マツダのロードスターは世界的に成功した車種。 ニッチな所で生き残った。 各地にオーナーズクラブもある。 メーカーも修理体制を整えて、それらをサポートしている。 ぼくはそういうクルマの文化を知っているが、それは若い人たちには伝わらない。 貧しくなったし、他の楽しみも増えた。 世界的にはどうなのか、わからないが、販売するクルマの4割が軽自動車の時代、少なくとも日本では難しい。 自動車メーカーもそのあたりはわかっていつつ、打つ手が見つからないのだ。 電動化、シェアリングなど、大変な事態にも対応しないといけない。 これからの自動車メーカーは本当に大変だ。 若い世代をどう取り込んでいくか…。 |
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