考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< March 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
+SELECTED ENTRIES
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
I.Q.
1994年に「星に想いを」という邦題がついた映画。
WOWOWでやっていた。ちょっとネタバレだ。

メグ・ライアンが主演女優。
アインシュタインがアメリカに亡命してからの設定。
1950年くらいかな。

アインシュタインをはじめ、4人の有名な物理学者が出てくる。
彼らの世間離れした会話も面白い。

そのアインシュタインの姪で、数学者という役どころがメグ・ライアン。
すでに実験心理学者と婚約しているのだが、彼はサルやネズミ、大学生を相手に実験をしており、物理学者から見て鼻持ちならない権威主義者として描かれる。
アインシュタインは姪の婚約者が気に入らない。

老人4人でドライブしているときに、車が壊れ、近所の整備工場に入る。
そこにいたのが、ティム・ロビンスが演じる整備工。
彼と話して気に入ったアインシュタインが、姪とひっつけようとして、偉い学者3人といろいろと画策する、というストーリー。

他愛もないロマンスのストーリーだが、そこに50年代の核開発競争が絡んだり、変な老人4人組が絡んで興味深い。
原題の「I.Q.」というのが、アインシュタインのことを表している。

1994年というと、89年にベルリンの壁が崩壊して、西側が東側に勝ったという時代。
日本はバブルが崩壊して、これから不良債権の処理をしよう、という時だった。
冷戦が終わって、何となくまだいい時代だと思っていた。
そういう時代背景があらわれている。

バカでかいエンジンを積んだ、キャデラックなどの流線型の古いアメ車が出てくる。
ぼくが生まれる前の時代。

アインシュタインをはじめ、茶目っ気の多い4人の物理学者がこの映画のキモ。

世間のステレオタイプとは反するかもしれないが、物理学者をいい学者、実験心理学者をヨクナイ学者として対比している。
人間の心をわかっているのは、当時流行った実験心理学者ではないという皮肉も込められているのかもしれない。

なかなか楽しめる映画だった。


| | 映画・舞台 | 22:43 | comments(0) | trackbacks(0) |