考えたこと2

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自動車産業の将来
ツイッターを見ていたら、国立開発研究法人新エネルギー・産業技術総合開発機構というところが2017年6月に出した資料が目に入った。
日本とアメリカ、欧州、中国の産業構造を比較したものだ。
それによると、日本は自動車産業しか売上の大きな商品がないという状況。
ただし、素材産業は強い。
まあ、誰がどう見ても自動車産業が日本を支えている、という状況だろう。
昭和の時代は、これに電気産業もあったのだが…。

もとマッキンゼーの大前研一は「シェアリングと自動運転化が進めば、売り上げの規模が10分の1になる」と言っているらしい。
当分10分の1にはならないような気がするが、確実にその方向に向かっているのは事実。
おまけに次世代の自動車を支えるIT技術では、アメリカが強い。
早々と電気自動車に舵を切っている中国も怖い存在だ。
結局、自動車産業を支えている会社群が、引き継ぐべき次の産業を考えていかないといけないのだろう。

もちろん個別の会社では、そういう計画を立案しているのだと思う。
電気自動車化でエンジンが減少すれば、エンジンを形作る部品を作っている会社や、排気系の部品を作っている会社は、それらの技術を使って新しい領域に出ていかないといけない。
その過程で潰れるところも出てくるとは思うが…。

大前氏の言葉を信じれば、その他の部品のメーカーも先は危ない。
自動車産業は裾野が広いので、それだけ影響も大きい。

ぼくが以前勤めていたタイヤの関係もどうなるのか…。

ジャンルを広げるのは一つの方法だろう。
産業用や大型のタイヤは価格も高く、そう簡単には作れない。
大きいので、IoTにも向いている。

ゴムという特異なものの用途を広げることもアリだろう。
ゴムを使う産業では、タイヤが一番大きいと思う。
その資金力を使って、ゴムが使われていない領域を開拓するのはどうだろう。
ロボットの関節みたいなものには、向いていないのだろうか。

そんなふうにして、いろんな会社が自動車が減っていくことを前提に、次の事業領域を考えているのが「今」だと思う。

会社の舵取りをする人は大変だ。

自動運転とシェアリングが車の未来を決める、という感じだ。
都市部では、若い人たちは現実に車離れをしていると思う。

未来は今から始まるのだ…。


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