考えたこと2

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卒業旅行
いつの頃から始まったのかわからないが、高校や大学の卒業前になると、仲の良い友人たちと「卒業旅行」に行くという慣習ができた。
ぼくはもともと出不精だったので、そんな旅行に行ったことはない。
大学を卒業したのは1979年だが、その当時は「卒業旅行」という名前もなかったと思う。

調べてみると、2016年のカルチャー・コンビニエンス・クラブの調査で「卒業旅行へ行った割合が最も高かったのは18歳以上29歳以下の55.3%であり、30歳以上49歳以下が44.3%で続き、最も割合が低かったのは50〜69歳の28.7%だった。」と書いてあった。
やはりぼくらの年代では圧倒的に行ってない人が多い。

昨日から次男が帰ってきて、友達4人とうちに泊まり、卒業旅行に行くという。
次男はすでに就職しているが、諸事情で1年遅れた友達に付き合って行くということだ。
昨晩は夜遅くまで飲んで、今朝は昼前までみんな寝ていた。

就職1年足らずで休暇をとって旅行に行く、ということに驚く。
時代は変わったものだ。

大学の卒業旅行というのは、もう学生を終えて社会人になる、ということだからいろいろと思うところがあるんだろうと思う。
でも、それは後から思うことで、その時は単に楽しいだけかもしれない。
きっとそうだろう。
ぼくは行っていないが、そんな気がする。

今はメールやSNSもあるし、いつでもつながることができるから、別れの感慨は薄いのだろう。
ぼくらの頃は、電話か郵便しか連絡手段もなく、文字通り「卒業」だったから、感慨はあって当たり前。それでも、そんな思いはその時はなかった。
あとで、そういう思いを勝手に付け加えているのだ。

若いというのはそういうものだ。
時間も可能性も無限にあると思っている。
今別れても、いつかまた会えるに決っているとか、会いたくなったら会えるはずとか思っている。
実際にはそれが最後になるのがほとんど。
そういうものだ。

今生の別れでも書いた。

きっと彼らも今日から旅行に行って、「楽しかった」で終わるのだろう。
それでいいのだ。

でも、きっと後からそのことを思い出して、それを人生の1ページにする日が来ると思う。

Bon Voyage.


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