考えたこと2

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小学校の不思議
以前小学校の算数で書いた。
小学校の算数にはいろんな不思議があるが、3.9+5.1=9.0は不正解だという不思議もある。

合ってるやん、という人がほとんどだと思うが、今の小学校では不正解。
実際に「9.0」の「0」に赤ペンで斜線を入れられて、1点減点されている写真がネット上に上がっている。
小数点以下の「0」は書かないというルールがあるらしい。

よく話題になる、「かける数」と「かけられる数」の順番も話題になっている。
「みかん3個の山が6つある」ときには「3×6」が正解で、「6×3」は間違いというようなもの。
掛け算は順序を変えても成立するという「交換法則」を将来教えるのはわかっていても、小学校ではそういうことになっているらしい。

これは算数ではない。
いかに先生の言うことを聞いているか、というテストなのだろう。

おそらく、学級崩壊を恐れて、先生の言うことを聞くことを重視しているのだ、と邪推する。
それほど、先生の言うことを聞く、ということが大事なのだ。
学級経営に直結するからだ。

結局、今の小学校では諸般の事情もあって、いかに学級を経営するかで先生の評価が決まる。
だからこそ、算数は算数でなくなる。
本当の勉強は塾で教えてもらえ、ということになる。

これが公教育の実態なら、高等教育なんかよりこちらをもっと問題にすべきだと思う。
塾に行ける生徒はいいが、行けない生徒は本当の勉強を教えてもらえない。
こないだも書いたが、「三つ子の魂百まで」なのだ。
初等教育がちゃんとしていないで、高等教育にいくらお金をかけても、金をドブに捨てるようなもの。
教育学者が集まって、そんなこともわからないのだろうか。

いつも引用する、元小学校教員の中沢良平氏はこんなことも言っている。

「おそらく、10年、20年前と比べてこの「プロセス」重視はさらに進み、小中学校は茂木健一郎さんのような天才・奇人が生きづらい社会になってしまいました。発達障害に認定される子どもが増えたのも、これが理由のひとつだと疑っています。私が常々申し上げている、日本の教育問題は学力問題ではないということに同意してくれる人は、いないものでしょうか。」

要は小学校で学級経営に問題を起こさないことを優先して、本当の勉強を教えていないということだと思う。
それが発達障害を増やす原因にもなっているということだ。

文科省の推定では、小学校時点で6%の発達障害の生徒がいることになってる。
35人学級で2人ずついる計算。

それを生み出している原因の一つが学校だと思わないのだろうか…。


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