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2017.11.02 Thursday
東京モーターショー
今年の東京モーターショーの記事を読んでいたら、今や東京はローカルメーカーのショーになっている、ということだった。
もう数年前からそういう状態だったという。 ぼくが会社を辞めてもう14年経つが、この間の変化は大きかった。 2000年当時は世界各国のメーカーが展示していたと思う。 輸入車ブランド関係者は、「バルセロナモーターショーと同じ位置づけ」だという。 まだまだ日本が世界のモータリゼーションを引っ張っていた時は、東京、ロス・アンジェルス、フランクフルトあたりが、3大モーターショーだった。 今や日本から中国にシフトしたということだ。 潜在ユーザーの数は違うし、インフラは整ってきたし、世界の目は中国に向いているということだろう。 今やエンターテインメントの要素はなくなり、純粋な国産メーカーの展示になった。 それはそれで、華美を排して実際的になったということでもある。 金がかけられなくなった、ということもあるのだろう。 この十数年で、だんだんと世の中が変わってきたのがよくわかる。 少子高齢化、社会保障など、問題は山積みだ。 高度成長が全てを覆い隠してきたが、それが終わってもう20年という感じ。 自動車業界も100年に一度の変革とか言われて、大変なんだろうと思う。 EV化の波にのまれ、自動運転の波にのまれ、挙げ句の果てにはシェアリングエコノミーで自家用車はなくなるという未来も予測されている。 それでも、毎日生産は続くし、改良も続けていかないといけない。 自動車産業は日本の基幹産業だけに、舵取りの失敗は許されない。 というより、各メーカーが生き残っていくためには、痛みはあっても乗り越えていくしかない。 自動車関連企業はこれから大変だ。 昨日書いた「みをつくし料理帖」ではないが、日本メーカーは「どういう道を目指すのか」ということを考えないといけないのだと思う。 そんなことを言われなくても、考えているのだろうが…。 でも、その道をモーターショーで示せるようにしてほしいと切に思う。 |
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