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2016.01.28 Thursday
ランド研究所
ランド研究所というのは、アメリカの軍事研究所。
そこが尖閣諸島の日中衝突をシュミレーションした結果を発表した。 その結果はショッキングなものだ。 記事によると、以下のように5日間で日本は敗れるらしい。 <1日目> 日本の極右が尖閣諸島に日本国旗を立てたことに対し、中国が艦船を派遣して日本の活動家を拘束する。 <2日目> 日本は艦船と戦闘機を尖閣諸島に派遣。日本は日米同盟の履行を求め、米国は日本本土防衛への支援と日本沿岸への潜水艦の派遣。 <3日目> 衝突発生後、中国の艦船が日本の艦船2隻を撃沈、米国潜水艦も中国の駆逐艦2隻を撃沈、死者数百名に。 <4日目> 中国のサイバー攻撃によって、カリフォルニアの送電システムが被害を受けてロサンゼルスとサンフランシスコが大停電、ナスダックのシステムが操作されて金融パニック発生。中国のミサイル攻撃で自衛隊は深刻な打撃を受ける。 <5日目> 中国は日本の海上兵力の20%を掃討し、日本の経済的な中心地に狙いを定める。米国は日本からの中国船に対する攻撃依頼を拒否、代わりに自衛隊の撤退を支援。中国は勝利宣言を実施。 これがどの程度信憑性があるのか、政治的な意図があるのか、それはわからない。 とにかく、このシュミレーションの結果から、アメリカは尖閣諸島でなにか起きても無視するべきだ、ということになっているらしい。 そういえば、共和党のトランプ候補も日本との安保条約はアメリカの義務が大きく、やめてしまえ、という意見だった。 中国がだんだんと力をつけてきて、アメリカも中国と戦うのはヤバイと思っているのだろう。 日本に対するプレッシャーでもある。 記事の最後の方に、「日本の自衛隊は専守防衛の立場を墨守してきた結果、ミサイル攻撃が主体となる現代戦では「戦えない軍隊」になっています。これは日本国憲法による制約として課されているものですが、その制約によって憲法改正時に発生可能性が高い日中開戦において敗北することがほぼ確定しています。」と書いてある。 今まではアメリカが守ってくれるから、ということもあったのだろう。 それでも、アメリカが世界の警察をやめるとなると、中国、ロシアに近接した極東の日本は地政学的にも不利だ。 いくらかは政策的な意図もあるんだろうが、気になる記事だった。 |
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