考えたこと2

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政治の仕事
正月、BSでアルツハイマー病の特集をやっていた。

アルツハイマー病は今は生活習慣病と言われているらしい。
同じ生活習慣病である、糖尿病がある人はアルツハイマー病になる確率は2倍になる。
喫煙習慣がある人は3倍、運動習慣がある人は4割減という結果。
(ニコチンが認知症を予防するという話も聞いたことがあるが…。)

ケンブリッジ大学で、アルツハイマー病の研究をしている。
1990年代と2000年代で、各々7500人の高齢者を対象に行なったもの。
増えると思われている認知症が、23%減っていた、という結果。
それは国が行った、脳卒中や心臓病の予防対策がアルツハイマー病にも効いていた、ということらしい。
運動をするとか、血圧を下げるとか…、そういう活動。
医師は血圧を5年間記録すると、ポイントが付くようになった。(お金になるということ)

つまり、治療だけでなく、予防の行為にもインセンティブを与える、というものだ。
同じように、外食業界や食品メーカーとも協力して、減塩を進めたらしい。
医療に頼るのではなく、社会の仕組みを変えて、対応しようとしている。

ここに政治の力がある。
医療費を削減するには、病気を予防することであり、そのためには何をすればいいか、ということだ。
医者に予防に対するインセンティブを与え、食塩の摂取を減らすような法律を作る。
こういう改革にはあまりお金がかからない。
仕組みを作っている法律を変えればいい。

でも、日本ではそういうのはなかなか進まない。
そういう政策に反対する既得権者の扱いが難しい。
例えば、予防に力を入れると病気が減って医師の仕事がなくなるから、病院や医師会は反対する。(あからさまはやらないが)

でも、既得権者が何を言おうと、みんなの為になることをやるのが政治の仕事ではないか。
テレビの健康番組でやっていることはたくさんある。
そういうのを政策に活かすことが、政治家の仕事だろう。

安保や憲法の問題はどうでもいいとは言わないが、実際に実効性があって、確実に世の中を変えていくような政策をやっていかないといけない。
そういう地道な積み重ねが、本当の政治家の仕事だと思う。
国会の中で乱闘したり、ヤジを飛ばしている場合ではない。

2016年はそういう政治に変えていってほしいと思う。

久しぶりにいいことを書いた。



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