考えたこと2

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宴会今昔
ぼくは47歳で仕事を変わった。
それまでの会社の宴会は、幹事になってもそんなに大変ではなく、宴会場を決める程度だった。
宴会が始まったら、最初にエライ人に挨拶をお願いして、その後は何もしなくてよかった。
わりと自由な雰囲気の職場だったということはあるかもしれない。
終わりに手締めでもすればそれでOKだった。

仕事を変わって、幹事というのはややこしいものになった。
最初に幹事をやった時、メンバーが揃っていなかったが、時間が来たので「乾杯の練習」をやった。
今いる人だけで、本番の乾杯の練習と称して、飲み始めるということだ。
それは、前の会社では当たり前だったのだが、後で聞くと「あんなの初めてや」ということだった。
そこでは、宴会というのは、形式張ったもので、若い人たちにとってはどちらかというと「うっとうしい」ものだったような気がする。

その原因の一つは、2度めの職場はいろんな職員がいたからだと思う。
正職員、期限付き職員、派遣、パートなど、いろんな立場の人がいた。
前の会社も今はそういう状態になりつつあるが、2度めの職場はもともとそうだった。
宴会が楽しいのは、酒を飲んで何も気にせず、無礼講で話せることだ。
だから、別に幹事がなにかアトラクションをする必要もない。
それが普通だったのだが、普通ではない職場もある。

いろんな職員がいると、「これは言ってはいけない」ということが増える。
自分が気にしないからといって、他の人も気にしないとは限らないのが難しい。
そんなことで、どうしても全体の宴会は「自由にご歓談を」というわけにはいかなくなったりする。

おまけにコンプライアンスが厳しくなって、「ここだけの話」が宴会ではできなくなったこともあるだろう。
どうしても、ギスギスすることもあると思う。
これはダメ、あれはダメ、こういことは言ってはいけない、などという制約の中で宴会などやっても面白くない、という気持ちもわかる。
だんだんとアメリカ型の社会になってきているのかもしれない。

ぼくの会社時代はもう古き良き時代に入るのだろう。
いずれ昭和の時代、そんなふうに宴会をしていた時期もあった、ということになるのかもしれない。

どんどん、組織が弱くなり、個人の比重が重くなる。
そういう働き方の時代が来る。

こういう時にこそ、老兵は去りゆくのみ、という言葉が似合う。

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