考えたこと2

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山口教授
北大の大学院の山口教授という人は、一躍有名になった。

日曜日の番組で橋下市長と討論をしているところをネットで見た。
最近は評判になったものは何でもネットで見られるから、録画する必要もない。
便利な時代になったものだ。

一方的だった。
テレビに出て、あれほど一方的にやられるのも珍しい。
すべて観念論で現実を知らない、ということでコテンパンにやられていた。

「それは学者のいうことで現実がわかってない」
「学者だから、そういうことを言うんですよ」
「現実を知ってますか」
「実際に見たことがあるんですか」
「そんなことは誰でも分かっている」
「それなら、どうして今こんな状態なのか」

そんなことを言われ、ぐうの音も出ない。
失礼な言い方だが、山口教授は典型的な学者だったと思う。

橋下市長に対する批判の本を書いているらしいが、こんな人が本を書いていいのか、と思う。
どうしても、現実を知らないと、的はずれな批判になる。
橋下市長が強いのは、知事時代に勉強して市政の現状を知っているからだ。

「それなら、どうしたいのか」

現実を知らないから、改革の案も出ない。

ボクシングで言えば、1ラウンド開始直後にノックアウトということだろう。

もちろん、学者がみんな山口教授みたいだとは言わない。
しかし、たくさんの学者が、橋下市長の言うとおりであろうとは思う。

大学の中にずっといて、現実の世界を知らないとどうしてもそうなってしまう。
まして、現実の政治を扱う学問であれば、現実を知らないといけない。
それも一番市民に近いところの政治の問題であるから、コテンパンになるのは仕方がない。
問題を知らない人が、答えに近づくような案が出せるわけがない。
自分の範疇にない問題に口を出してはいけない、という見本のようなものだった。

この人、政治家ならこれで政治生命が絶たれる、と思うのだが、北海道に帰って、また象牙の塔の中で教えるんだろうなあ。

だから、橋下市長は学者を批判していたのだろう。
批判本を書いているのだから、甘んじて受けるしかない。

もちろん、立派な人もいる。
しかし、大学の数が今や750校。
ぼくが生まれた昭和32年に4万人程度いた大学の先生は、今や17万人を超えた。

そりゃ、昔に比べると変なのもいっぱいいるわなあ…。


| | 考えたこと | 23:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
震災に思う
1月17日は阪神大震災の日。

去年の東北の大震災もあって、今年はそちらの方への激励もされた。
今でも、朝の6時前に起きたあの地震のことは忘れられない。

中には地震の後、人災もあったと思う。
官僚機構の弊害もあったと思う。

しかし、もっと大きな災害がある。
今の年金だ。
1960年当時、若い人11人で65歳以上の人を一人支えていた。
今は3人ちょっとである。
制度は1960年あたりの数字で設計している。
それでお金が余り、厚生年金会館や国民宿舎、福祉施設などが建てられた。

こうなることは15年以上前からわかっていたことだ。
11人で支えてもらった一人と、3人ちょっとで支えてもらっている一人に、同じ年金制度を適用できるはずがない。
こういう状態が震災のように起こったなら、仕方がない。

しかし、どう考えても予測可能な事だ。
それをようやく何とかしようとしている。

政治家というのは、既得権者が四の五の言っても、未来を考えてちゃんと決断出来る人の事を言う。
みんな老人の票が欲しいから、年金制度改革に反対するひとばかりで、本当の政治家はいない。

これは震災などに劣らぬ人災だ。

若い人が気の毒だと思わないのか。

日本人は震災などが起こったときに、暴動も起こさず、たいしたものだ、と言われる。
それは美徳だと思う。
しかし、今の状況をみて、若い人が黙っているのが不思議である。
国民年金は払わない、という無言の抵抗をしている人はいるが、大多数は黙って払っていると思う。

その状態にあぐらをかいて、厚労省の犯罪的行為は続く。

これでいいのか。


| | 考えたこと | 00:36 | comments(0) | trackbacks(0) |