考えたこと2

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忘却の法則
肝心なことはすぐ忘れ、忘れたいことは容易に忘れない。

池波正太郎の剣客商売という小説で、主人公がこんなことを言っていた。

人間はものや出来事を記憶し、原則的にはそれを覚えている。
しかし、それを忘れないと、憶えることができない。
忘れる、ということは完全になくなることではない。
頭のどこかに入れておくことを忘れる、という。

だから、一度憶えたことを何かの時に思い出す事がある。
ああ、これはあの時のあれと同じことか…、というようなことだ。

それが記憶のメカニズムだと思う。

肝心なことは、というのは憶えなくてはいけないことをだろう。
忘れたいこと、というのは強烈なエピソードがあって、忘れたくても、忘れられないことだ。

憶えなければいけない、と思っている間は覚えられないという気がする。
「憶えなければいけないということ」を忘れた頃に憶えられる。
そんな気がする。

忘れても、それは何かの拍子に思い出す。
だから、忘れることを気にしないことだ。
忘れてもかまわない。

忘れよう、と思うのもよくない。
結局そういうことを覚えているのだ。

結局、忘れたいとか、憶えたいとか、ある年齢になったら余計なことは考えないことだろう。

人間は何一つ忘れない、思い出さないだけだ、ということが忘却の法則だ。

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