考えたこと2

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172万円
ワシントン・ポストによると、アメリカの貧困者の割合が過去最高になった。
貧困者の定義は、4人家族なら、約172万円の年収とのこと。
国勢調査の結果。

それが、15.1%になったらしい。
人数で4620万人もいる。
日本の人口の1/3くらいだ。

アメリカンドリームというのは、今でもある。
起業者も多いし、出資者もたくさんいるらしい。
それでも、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズのような人々はほんのひとにぎり。

やっぱり、アジア系やヒスパニック系、アフリカン・アメリカンは貧困者の率が高いらしい。

また、この最中でも、富裕層(トップ1%)は収入増となっているらしい。

当面、この傾向は続くと予想されている。
オバマ大統領も苦しいだろう。

日本は経済成長が実質的に低くなって、20年ほど右肩下がりだ。
要は、アメリカの先輩にあたる。
事情は違えど、一部の国が富を占有する時代が終わったのだろう。

世界の富の偏在が崩れた。
これは、良い事なのだろう。
昔、発展途上国と言っていた国が、どんどんものを作るようになった。
金融サービスも負けていない。

そこで、日本もアメリカも欧州も、仕事がなくなっていく。

貧困者が増える。

それでも、世界にはもっと貧困にあえぐ人がいる。

一体どこを基準にすればよいのだろう。
172万円が多いのか、少ないのか。

困ったものだ…。


| | 考えたこと | 21:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
略語天国
こちらは、略語の研究本。
藤井青銅という人が書いている。

これはかなり学術的な意味が強く、略語をいろいろなタイプに分けている。
その一つに、犬棒略語というものがある。

これは、「犬も歩けば棒に当たる」という「文章を略す」というパターンの略語。

以下のいずれもがその略語に当たるが、いくつわかるだろうか?

泥縄
やぶへび
棚ぼた
鴨ネギ
どたキャン
なつメロ
あたぼう
あけおめ
ことよろ
メリクリ

一つ目は「泥棒を捕えて縄をなう」。
二つ目は「藪をつついて蛇を出す」。
次は、「棚からぼたもち」。
その次は「鴨がネギをしょって来る」。

これらは、古いことわざだ。
「並んだ漢字からその意味が推測できない」言葉である、と藤井氏は言う。
なるほど。
泥縄は何かが起こってから、用意をするということだが、それはこのことわざの意味だとわかっていないと、理解が難しい。

五つ目は、「土壇場でキャンセル」。
続いて、「懐かしのメロディー」。
その次は、「当たり前だべらぼうめ」

これらは比較的新しい。
あたぼう、はちょっと古いが…。
これらは、ことわざではない。
普通の言葉を略したもの。

最後の3つは更に新しい。

あけましておめでとう。
今年もよろしく。
メリークリスマス。

これらの言葉を見て、顔をしかめる人もいるだろう…、作者もそう書いている。
しかし、それらを責めることはできないのではないか、ということで、泥縄などの例をあげている。

ダメもとやピンキリ、なるはや、なども同じ仲間だとのこと。

チリツモというのは、そのうち出てくるのではないかとのことだが、実際に使っていた。
もちろん、チリも積もれば山となる、というのが意味だ。
小さな要因がたくさん集まって、一つの現象が起こっている、という実験用語だった。

昨日の本はまだ読みやすかったが、こちらはちょっと時間がかかりそうだ。

しかし、日本語は面白い。




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