考えたこと2

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サンクコスト
サンクコストとは、日本語で埋没費用ということ。

英語ではsunk costであり、沈んだ費用というのが直訳。
埋没費用とはうまく訳したものだ。

Wikipediaによると、サンクコストとは、事業に投下した資金のうち、事業の撤退・縮小を行ったとしても回収できない費用をいう、とのこと。

すでに使ってしまったお金で、回収不能のものというと、よくあるのは公共事業。
水力発電のダムを作るために数十億円を使った。
しかし、ダムができたら生態系がむちゃくちゃになることがわかった。
生態系を守ることが必要だ。
こういう時に、使ってしまった数十億円がサンクコストということになる。

まだ生態系というようなものなら、判断がつけやすい。
数十億円使ったときに、電力が自由化されて、このまま作ってもコスト競争に負けるというような場合はちょっと難しい。
なかなか状況が明確にならないから、どうにかなるかもしれない、というような意見が出る。

こういう時に言われるのは、過去を振り返ってはいけない、ということ。

いくら数十億円使ったとしても、撤退するのが正解。
これがサンクコストの考え方。

バスを待っていてもなかなか来ないというようなケースで、せっかく10分待ったのだからもう少し待とう、というような場合もサンクコストの考え方が応用される。
徒歩で時間期限内に着ける時間なら、バス停からまっすぐ歩いて目的地に行く。
これがサンクコストの考え方。
たとえ、1分後にバスが追い越して行っても、そんなことは後悔しない。

こう書くと、簡単なようだが、世の中サンクコストを見限れないことが多い。

要は「過去に囚われるな」ということだ。

しかし、人間は過去に縛られる生き物でもある。

十分に意識しておかないと、サンクコストに囚われてしまう。

コワイ事です。




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