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2008.06.10 Tuesday
覚えること
よく試験の前に丸暗記して、どうせ忘れるのに…と思った。
同じことを子どもも思うらしい。 こんなん、やっても意味がない。 どうせ忘れるから…という。 しかし、これはマチガイだ。 一度覚えて、忘れたことと、一度も覚えていないことは全く違う。 一度覚えたことは、思い出すことができるが、一度も覚えていないことは、思い出すことはできないからだ。 脳は想像以上にかしこい。 だからこそ、覚えることに意味がある。 忘れてもいいから、覚える。 次に思い出したときには、もう少し記憶の手前に出てくる。 本当に必要なことは、何度かやっているうちに、意識に残る。 ぼくも歴史や地理がキライだった。 覚えるものばかりだったからだ。 それでも、一度はいやいやでも覚えたおかげで、社会人になってから歴史小説を読んだときに、ぼんやりとでも背景がわかる。 紀行文を読んだときに、ぼんやりとでも、地名がわかる。 だから、忘れても覚えることは必要なのだ。 そんなことは、やっているときにはわからない。 それが、難しいところだ…。 |
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