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2008.06.17 Tuesday
解散したバンド
好きなことを仕事にしても、続かないという話をするときに、見本になるのが解散したバンド。
音楽が好きで、バンドで一旗揚げようという意気込みでメジャーデビューを目指し、実際にデビューできるのはほんの一握り。 野球で甲子園を目指すのと同じくらい狭き門だと思う。 それでも、夢が叶った後、解散していく…。 ぼくがその手の音楽を聴き始めたのが中学の頃。 グループサウンズのブームが終わった頃だった。 最初はガロだった。 当時憧れの的だった、マーチンD-45というギターを持っていた。 3人のコーラスが素晴らしく、デビューアルバムの「一人で行くさ」という曲は忘れられない。 ギターがこんな音を出せるのか…と思った。 実際には、コードフォームを工夫していただけだったのだが、中学の頃憧れたバンドだった。 でも、「学生街の喫茶店」が流行って、しばらくして解散した。 おまけに、メンバーのうち2人は亡くなってしまった。 アリスは関西メジャーだったが、いつの間にか武道館でやるようになった。 解散して、谷村新司と堀内孝雄が残った。 まさか、二人とも今みたいな歌手になるとは誰も思わなかったろう。 続いて、チューリップ。 高校の時にデビューアルバムを聴いて、スゴイと思った。 ビートルズみたいな曲作り。 初期のメンバーが抜け、メンバーが替わったが、けっこう長いこと続いた。 それでも、解散した。残ったのは財津和夫だけだ。 その次がオフコース。 アルバムデビューしたときは2人組だった。 「さよなら」が大ヒットしたころ5人になって、そして解散した。 小田和正はメジャーで残り、初期メンバーの鈴木康博は思い出のフォークソング番組に出てくるようになった。 そして、ツイストとサザンオールスターズ。 出てきたのは同時だった。誰が見てもツイストが残って、サザンが消えると思っていた(はず)。サザンは「勝手にシンドバッド」だったから…。 ところが、ツイストがしばらくして解散し、世良正則だけが残り、サザンはそれから長く日本のトップグループとして残った。 でも、こないだ解散した。 さだまさしがいた、グレープというバンドもあった。 クリスタルキング、ダウンタウン・ブギウギバンド、かぐや姫、甲斐バンド、オメガトライブ…みんな解散した。 ぼくが若い頃に聞いたバンドで今も続いているのは、ビリー・バンバン、ブレッド&バター、スターダストレビューくらいかな…。 ビリー・バンバンとブレッド&バターはどちらも兄弟だから、続くのかもしれない。(どちらも一時休眠していたし) そう考えると、スターダストレビューはスゴイということか。 いずれにしても、過去三十数年で、実質的に残っているのはほんの片手なのだ。 いつの時代も、音楽は若者がやりたい事の上位にいる。 狭い狭い門をくぐり抜けて、メジャーになっても、ほとんどが解散していく。 好きなことを仕事にするのは、難しいということだろう。 |
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