考えたこと2

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ハーツの賭け
ハーツというと、アメリカのレンタカー会社だ。
WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)に面白い有料記事があった。

ハーツは2021年にテスラ車10万台を購入する計画を発表した。
フォードのCEOなどが、ハーツの発表を称賛したという。
曰く「EVは今や主流であり、世界的な需要と関心が高まっている」という具合。

その後、ハーツはさらに他のカーメーカーからもEVを購入する計画を出し、著名なスポーツ選手を使って広告を出した。
そこでも、自社がEVを採用することで環境や社会を意識している、と訴えた。

ところが、今年1月にハーツは世界で所有するEVの1/3を売却し、代わりにガソリン車を買うと発表。
理由はEV需要の少なさと修理費用の高さとのことだ。
EVがちょっとした事故でも、電池の交換が必要になる場合があり、それには2万ドルかかるとのこと。
また修理期間も長期になる。

それ以外の大きな要因は、充電ステーションの問題。
充電ステーションがあるかどうかで、行き先を決める人などいないということだ。
その他、アプリのダウンロードなども面倒らしい。

また、グローバル自動車消費者意識調査で、アメリカの消費者の67%が次回購入時はガソリン車と答え、そこでEVと答えた人はわずか6%ということもある。

結局、「地球温暖化」という、煽られた危機に踊らされ、「脱炭素」というまともに取り組むのなら膨大な費用がかかるようなことを、理念先行でやってしまって失敗したということだろう。
理念は美しく、それが実現すれば素晴らしいものだが、それをやるためにはどれだけの犠牲を強いられるか、ということが全くカウントされなかった。

冷静に負担を考えれば、性急なEV化などムリだとわかる。
だからこそ、イギリスのスナク首相http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/?eid=243862は「今後は議会は脱炭素に関わる予算を承認する際には、それを達成するための計画を同時に精査すべきだ」と演説したのだろう。

記事の最後の方に、こう書かれている。

「EVを巡る状況の反転は、企業経営幹部とウォール街にまん延していた「集団思考」の危険性を示す顕著な例だ。それは大学キャンパスでの状況と似ている。理念の同一化は、米産業界のESG(環境・社会・企業統治)、DEI(多様性、公平性、包括性)重視の流れを加速させた。こうした動きは高コストで混乱をもたらすものであることが明らかになっている。」

EVは主にESG(環境・社会・企業統治)のためだが、単にEVだけでなく、DEI(多様性、公平性、包括性)も見直さないといけない。
その筋の活動家は、何が何でも多様であればいいとか、公平であればいいなどというが、LGBTの問題をみても、それは社会で無用な混乱を招くのだ。

欧州やアメリカではそういう見直しの意見も出ているが、日本はトヨタの例をみても、いまだにバッシングにあう。

マスコミの不見識を何とかしてほしいものだと思う。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:25 | comments(0) | trackbacks(0) |

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