考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
クリック代行
クリック代行というビジネスがあるらしい。
だいぶ前にテレビでやっていた。

要は、業者に頼んで「いいね!」の類のリアクションを増やしてもらう、ということだ。
例えば、レストランがFacebookやインスタグラムのページを持っているときに、そこに出てきた記事やページそのものにクリックしてもらうということになる。
クリックの数に応じて値段が決まるという。

請け負うのはアルバイトがメイン。
そのアルバイトたちは、アカウントをたくさん持っている。
多い人は200アカウント以上持っているという。
なぜかというと、1アカウントにつき、1回しかクリックできないからだ。
要は一人で200人になりすましているとも言える。

FacebookやInstagramのことを知っていて、アカウントの作り方を知っていれば、スマホさえあればできる。
依頼ベースで仕事が来るという。

もちろん、個人でやっているのではなく、仲介業者がいて、そこからの指示で動くことにる。
複雑なものになると、褒めるコメントを書いてくれ、というようなものもあるという。
そうなると難しい。
架空で作るアカウントの写真や名前など、不自然にならないようにする必要がある。
そういうのは単価が高いのだろう。
中には月に40万稼ぐ学生スタッフもいるらしい。

Youtubeなどは実際に見ないといけなかったりするから、難しいのだろう。
FacebookやInstagramは、なりすましされやすい。

仲介業者に取材すると、みんなが知っている有名企業や製品、著名人も利用しているという。
どこまで本当かわからないが…。

今の若い人たちはテレビなど見ないから、そこに訴求しようとすると、そこそこのお金を払ってもTVCMなどに比べると格安なのだろう。

中にはフォロアーを買う人もいるという。
そんなことをすると、フォロアーが多いわりに、記事の「いいね!」が少ないということになり、「いいね!」のクリックも買うことになるのだろう。
でも、それで集客が増えたりするという効果もあるから、費用対効果の問題だ。

オークションサイトで、フォロアー何人いくら、という商売もあるらしい。
やっていること自体は取り締まる法律がないということで、取り締まりができないのが実情。
業者もよく考えている。
ただ、FacebookやInstagramは規則として禁じているから、それが判明したらアカウントが凍結されるらしい。
しかし、それを厳しくやってしまうと、自社の広告も見られなくなるから、痛し痒しなのだろう。

今までTVCMが独占していた大きなお金が要らなくなった代わりに、それをたくさんの人に分配するという効果もあるにはある。

以前、アマゾンの悪いレビューを取り下げてくれたら、いくらか払うというようなことを書いた気がするが、それも同じようなものだろう。

ネットの世界はアナーキーな世界だが、ある意味みんなの善意で成り立っている仕組みもある。
だからこそ、悪用してもそれを取り締まる法律がないのだろう。

それを暴くサイトもある。
日本語でしか書いていないのに、フォロアーが外国人ばかりだったりする場合は、不正だと判断する。

実際に広告を出している会社が被害にあったこともあるという。
何のためにやっているのかは定かではないが、ネットの広告費がいきなり跳ね上がり、調べてみると1秒にたくさんクリックしていて、ほとんどがすぐに広告を離脱している。
ネットの広告は安くて効果的だというが、こういうリスクもあるということか。

実際にクリックした人を見つけても、誰に頼まれたかもわからないし、泣き寝入りしかないらしい。
何とも難しい話だ。
実際、Googleはそういう明らかに不正なクリックは、広告代の請求から除外するという措置をしているらしい。
さすがにネット広告の大手だから、対策はしているのだ。
それでも、どこまで不正クリックと判断するかなど、難しい問題は残る。

結局はその広告を利用するユーザーが、「いいね!」やフォロアー数を過信しないことだろう。
何度も書くが、ネットの時代は便利になったが、闇の部分もあるということだ。

それでも、ネット以前よりははるかにマシだとは思うが…。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:23 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/239093
トラックバック