考えたこと2

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大先生の言葉
今週の月曜日に学校法人に勤めていたときに、懇意にしてもらった先生と飲んだ。
4時間ほど飲み屋で話したが、話は尽きなかった。
有名な大学で新しい学部を作ったエライ先生だ。

当時の学長が引っ張ってきてくれて、ぼくが勤めていた学校法人に新しい学部を作って、定員割れで沈みかけていた大学を救ってくれた人だ。
専門は社会学。

ぼくが大学でキャリアの仕事をして、就職できなかった学生がいるゼミのアンケートを取ったときに、この先生だけが「教師として」という言葉を書いていた。
ぼくの勤めていた大学では、「教師」という言葉を使う人はほとんどいなかった。
ぼくはその言葉を見て、こういう人もいるんだと救われた気がしたことを覚えている。

その先生と久しぶりに2人で飲んだ。
話はいろんなところに飛んだが、先生に本は今何冊くらいあるんですか?と聞いたら、3000冊くらいかなあ、という。
やっぱり、社会学の関係の本が多いのかと重ねて尋ねたら、この言葉が帰ってきた。

「社会学みたいなしょうもないもんより、究極はラブストーリーやで」

けだし、名言だと思った。

藤沢周平の「蝉時雨」やケン・フォレットの「針の目」という小説を勧められて読んだ。
かたや日本の時代小説、かたやヨーロッパのスパイ小説。
どちらも、ラブストーリーと言えばラブストーリーだ。

先生はそれが究極だと言った。
社会学という学問よりも、人間の営みが大事だということだ。

人生にどっちが大事か、ということだ。

学校法人に勤めて、一番良かったことは先生を知れたことだった。

まだまだお元気でいてほしい。





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