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2024.01.10 Wednesday
マツダのEV
マツダの社長が、Forbes Japanのインタビューに答えている記事。
「右へならえには従わない、EVはマツダの意志でいく」というものだ。 実際の発言は、 「今後、バッテリーEVが世界的に有力になるとしても、電動化への移行期については、各国の政策、電池の調達コストからお客さまの需要まで、変動要因がたくさんあります。そんななかで、方向性を一つに絞ってそこに賭けるのは、リスクが大きすぎると思います。 我々がもっているクルマづくりの資産は非常にバラエティに富んでいますし、EVシフトに関しては、技術的な準備はしておくけれど、実需を見ながら展開スピードを決めていきます、と。これが『意志あるフォロワー』の考え方です」 というもの。 トヨタの元社長と同じような意見だ。 欧州のカーメーカーはみんなEVシフトをした。 ガソリン車はもう売れなくなる、というEUの方針に従った。 さすがにドイツはガソリンエンジンを延命させる方針を出したが…。 アメリカも、一応EVシフトをするような格好だ。 環境保護の団体が怖いのかもしれない。 そんな中、トヨタの元社長はHVやPHVは依然として必要だと話して、バッシングを浴びた。 日本でも、そういう感じだ。 「進歩的」なマスコミはやみくもにEV化を進めたいらしい。 マツダは当初から、EV一辺倒ではなかった。 企業城下町を作り、下請けのメーカーの事を考えれば、そう簡単にEV化とは言えないのは当然だろう。 系列が弱い海外の会社とは、ちょっと違う。 長期的関係の中で車を作ってきたから、日本車の品質が保たれている、という強みがあるからだ。 EV化すると、部品点数が減ってたくさんの下請け、孫受けが潰れる。 雇用慣行的にも、それは死活問題になる。 でも、そういう国内事情だけでなく、資源の効率性や希少金属、インフラの問題など、フィジビリティの面から見ても、たくさん問題がある。 だからこそ、過剰なEV化は進められないのだと思う。 今のところ、日産とホンダはエンジンを捨てるつもりのようだ。 でも、正直なところ、様子を見ているのだと思う。 アメリカのメーカーだって、結局は同じことだろう。 いくつかの技術的な課題と社会的な課題を解決して、初めてエンジンを捨てられるのだと思う。 それがいつかはわからないが…。 いずれ、化石燃料は尽きる。 だから、全EV化は絶対にやらないといけない。 でも、今ではないだろうとぼくは思う。 |
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