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2024.01.04 Thursday
マスコミの劣化2
羽田の日航機と海保の衝突事故について、日本のマスコミの報道はどうかと思う。
原因はどこにあるのか、まだ調査中だが、だれが犯人か、ということに終止している。 それは自分たちが正義だという意識の現れだろう。 悪者を見つけて、それを叩くのが仕事だと思っているのだ。 記者の頭の中にはそれしかないように見える。 ぼくもテレビを見ていて思ったが、あの火が出ている中、どこの出口から乗客を脱出させるのか、その判断を誤ると大変なことになるが、乗務員はその判断を冷静にしたということだ。 また、脱出時は90秒で全員を避難させないといけない、という。 その訓練をJALは毎年やっているらしい。 そういう事を報道するのも、マスコミの仕事だし、それが読者の意識を上げることにつながる。 そんな考えは毛頭ないらしい。 海保の飛行機だって、被災地への物資の輸送で滑走路で待機していたはずだった。 乗務員は焦っていたんだろうと想像する。 一刻も早く、荷物を届けないといけないのだ。 それも元旦の日に。 ニューヨークタイムズも、CNNもBBCも日航の乗務員を賞賛していた。 一方、朝日新聞は「早く出してください」。子どもや女性が口々に叫ぶ中…」という報道。 まるで乗務員の指示が遅れているような印象操作だ。 そんな子供の声を無視して、対応したからこそ全員脱出できた。 「奇跡」という海外の報道もあったようだ。 事実を報道するならば、あの機体が燃えている中で、安全な経路を誘導して脱出させたのは「奇跡」と言っていいだろうと思う。 ネット上で死んだペットのことについて書いている人がいるが、ペットが貨物室で死んだのは仕方ない。 それが嫌なら、ペットを飛行機に乗せなければいいのだ。 悪者を吊るし上げる、という間違ったマスコミの「正義」が恐ろしい。 正義というのは、相対的なものだ。 絶対正義などという考えは危険だと思わないといけない。 そんなこともわからない記者がたくさんいるのが、日本のマスコミ。 今のテレビや新聞は、見ている人たちをバカにしてしまう。 年明け早々、気分が悪くなった。 |
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