考えたこと2

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うれしくてさみしい日
たしか、卒業ソングでそんな題名の歌があったと思ったら、結婚式の歌だった。
竹内まりやの「うれしくてさみしい日」が正解。
こちらは親の気持ちを歌ったものだった。

ともあれ、今日は卒業式。
毎年、卒業式が来ると、うれしくてさみしい、という気持ちになる。
自分の大学の卒業式はすっぽかしたのだが、歳のせいもあり、自分の子どもくらい年齢の学生たちの未来を思う。
長い学生時代に別れを告げて、社会に出ていくのだ。
人生の節目だろう。

ぼくは請負の仕事をしているので、卒業式に列席はしない。
いつもの机で留守番をする。
ぼくらは社会に出る前の学生のお手伝いをほんの少しするだけだ。
でも毎年、少ないが世話になったと言って来てくれる学生がいる。

今年も数人来てくれた。
笑顔で写真を撮るが、学生たちの未来を考えてちょっと心配になったりする。

この国は高齢化し、社会保障のシステムが破綻している。
それを隠して、票がほしい政治家が高齢者に厚い分配を変えない。
企業に給料を上げろと言っても、現役世代の社会保障を下げようとは言わない。

これから社会の荒波に出ていく人たちには、厳しい未来が待っているとしか思えない。
それを変えるべきぼくらの世代は、情けないことにそんな問題意識もない。
この国はどうなるんだろう…、と思いつつ若い人にエールを送る。

マスクを取って、袴姿で、髪もいつもと違うから、顔を見てもわからなかったりする。
それでも、一言話せば思い出す。
ああ、あの時の君か…。
社会に出てもがんばれよ、と決まり文句。

心の中で、申し訳ないと思いつつ、別れを告げた。





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