考えたこと2

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小学校の問題
小学校の人の状況について、見る機会があった。
おなじみの中沢氏のブログから。

15年前の小学校の人の状況はこんな感じらしい。

管理職 2名
担任 15名(15学級)
特別支援 3名
音楽 1名
算数少人数 1名(教務兼ねる)
養護教諭 1名
栄養教諭 1名
計 24名

同じ学校の現在の人員は、

管理職 2名
担任 11名(11学級)
特別支援 7名
音楽 1名
英語 1名
図工 1名
理科 1名
家庭科 1名
算数少人数 1名(教務兼ねる)
養護教諭 1名
栄養教諭 1名
補助教員(アルバイト) 10名
事務職員 1名
事務補助 3名
計 42名

ということだ。

ぼくらの頃は40人以上のクラスが当たり前だったが、今は子どもが激減して35人以下。
全体のクラス数が15年で15クラスから11クラスに減っている。
おまけに、教科担任が英語を含んで数名増え、一番大きいのは補助教員が10名もいること。
事務職員と事務補助の人も増えている。
ぼくはずっと事務を増やすべきと言ってきたが、すでに事務はいたのだ。
マトモな事務がいないということか。

記事によると、経験15年の女性教諭が、手取り19万で担任をやっている。
手取り19万で担任の仕事をさせるということ自体が問題だという。

それは、若手の教員に担任が任せられないということの裏返し。
管理職の校長が若手を育成する術を知らないからだ。
先生同士のいじめの事件を見ても、教育委員会のいじめ対応を見ても、一部の学校が機能不全に陥っているのは明らかだ。

別の記事で、体育会出身の新任教員が1週間で来なくなった話も書いている。
教員のなり手が不足しているのも関係しているのだろう。

教員自体は本当はやりがいのあるいい仕事なのだろう。
給与もそれなりに優遇されている(もちろんそんなに高いわけではないが)。
ぼくらが小学校、中学校の頃、親も含めて、先生はそれなりに尊敬されていたと思う。
でも、50年ほど経って世の中も教育の世界も変わってしまった。
みんなが先生になりたくない社会というのは、どうなんだろう。

実際に教員をやっていた中沢氏の言うことは説得力がある。

「ようするに人材難なのだが、そもそも人材を育てるという発想がない業界なので、頭数は揃っても、慢性的に人材不足なのである。(自治体によっては頭数も揃えられないのは周知のとおりである)」

「校長は何人退職しようが療養休暇に入ろうが、ペナルティはない。まともな民間企業なら、自分の部署の人間が何人もいなくなれば、管理職はそれなりの処遇になるであろう。ひとり採用するにもそれなりの経費はかかっているのだから。」

こんな状態に誰がしたのか…。




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