![]() |
2020.11.28 Saturday
切手はコンビニ
大学生が、履歴書を送付するのに切手を買うという。
どこで買うのか、聞いたら「コンビニ」という返事。 「それ以外、どこで買うんですか?」と言う。 聞いた方は、コンビニで切手を売っていることを知らなかった。 へー、コンビニで切手を売っているのか、というリアクション。 切手は郵便局で買うものと教えるが、コンビニでも売っているのなら、今後必要なときはコンビニで買おう、と思ったのは事実。 別に売っているのなら、どこでもいい、ということになる。 郵便はこれから廃れていくのだろうなあ。 郵便局はどうなっていくのだろう。 うちの息子たちも、年賀状は出さない。 大学生の途中くらいまでは出していたと思うが、もう止めている。 来たものには返事を書いているようだが…。 すでに郵便局の仕事のうち、郵便業務は委託業務などになっていると思う。 コスト競争があるからだ。 最近は切手がない書類がポストに入っていることも多い。 ヤマトなどが手掛けているからだ。 そう思って、ネットで調べてみたら、2018年に総務省が郵便局の今後について諮問した資料がネット上にあった。 それによると、今後郵便局に期待される役割は5つほど書かれている。 列挙すると、 (1)行政サービスの補完 今後、地方自治体だけで行政需要に対応することが困難となることが見込まれる中、郵便局ネットワークを生かして、郵便局が地方自治体の窓口事務の受託を一層進める等、地方自治体とサービス面での連携を強化し、行政サービスを補完する役割を果たしていくことが適当である。 (2)暮らしの安心・安全のサポート 郵便局が、日々の配達において郵便配達員が得る情報や、ICTを活用することで郵便車両・バイク、郵便ポスト等の配達ネットワークから新たに得ることができる情報を、地方自治体や警察等と共有する等して、これまで以上に暮らしの安心・安全をサポートする役割を果たしていくことが適当である。 (3)住民生活のサポート 今後、高齢化の進展により交通弱者が増加することが見込まれる中、郵便局において、郵便局ネットワークや配達ネットワークを生かし、地方自治体やNPO等と連携して、高齢者の買い物支援、農家の配送支援を進めるとともに、郵便局スペースを提供して、地域金融機関等、地域の他の民間企業が利便性の高いサービスを提供できるようにする等、住民生活をサポートする役割を果たしていくことが適当である。 (4)まちづくりのサポート 郵便局が、郵便局スペースを地域の民間企業、NPO等様々な主体に提供して、これを有効活用してもらい、郵便局において地域活動や情報発信の活発化を促進するとともに、増加する訪日外国人及び在留外国人の利便向上を図る等、まちづくりをサポートする役割を果たしていくことが適当である。 (5)郵便局のサービスの多様化 ICTの普及、訪日外国人等の増加、共働き世帯の増加等の社会環境の変化に対応して、郵便局において、郵便・金融サービス等の提供方法の高度化・デジタル化等、多様で利便性の高いサービスの提供を行っていくことが適当である。 これらの役割が適当らしい。 たしかに、(1)はコンビニがないところでは、行政の出先として郵便局しか思い当たらず、戸籍、住民票、転入、転出などのサービスを補完するのはアリだと思うが、これも高齢者が減って、その地域自体が存続不能になった時にどうするか、という問題がある。 さらに、マイナンバーカードでデジタル化が進めば、ネット上で完結するサービスも出てくる。 ということになると、あまり期待できないだろう。 (2)については自治体や警察と情報共有ということだが、その地域が存続できなければ、不要になると思う。 コンパクトシティということで、人口を1箇所に集める政策をやらないと、すべての自治体が生き残るなど難しいと思う。 (3)、(4)、(5)も結局はどこまで高齢者が生き残るか、ということだ。 その人達が亡くなってしまえば、どうなるのか。 (4)のまちづくりなど、誰もいないのに、何を作るのか、ということになる。 日本人がいないところに、外国人を住まわすことなど無理だろう。 長期的には地方の郵便局が生き残るのは難しいだろうなあ。 |
![]() |