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2020.11.26 Thursday
経済小国
就活生には、今の社会の動向を理解しておくこと、と言っている。
それは3つのキーワード。 少子高齢化、IT化、グローバル化だ。 これは10年前くらいから、顕在化してきた。 少子高齢化は言い換えれば「多死化社会」。 たくさんの人が死んで、少ししか生まれない。 だから人口が減る。 人口が減れば、国内でものは売れなくなる。 結局、国内市場は縮小することになる。 それを補うのがIT化。 新たなインフラになったネットを使うことだ。 人が減っても、効率を上げれば生産を保つことはできる。 日本政府の紙やFAXの利用など、とんでもないことだ。 それをやる技術者も足りない。 日本で一番IT化が遅れていると思われるのが、役所と学校。 特に学校の罪は重い。 教える側がIT化の便利さを体験していないからだ。 そして、グローバル化。 日本市場は縮小するが、海外は人口増。 生産を移転したり、減った人口を補うために海外から人が入ってくる。 経済は国境を超えるのだ。 この3つのキーワードを覚えておけば、たいがいの企業の課題は見えてくる、と言っている。 残念なのはそういう事を教える先生が少ないこと。 この話をすると、多くの学生には「?」というマークが浮かぶ。 少子高齢化は反応する学生が多いが、そこから先の「多死社会」というのが出てこない。 IT化はもうスマホやアプリで恩恵を受けているのだが、そこにどんな課題があるのかなど、わからないようだ。 グローバル化は当然、という顔をするが、個々の企業の課題までにはつながらない。 現在の日本は危ない局面に立っていると思う。 もはや経済大国ではなくなりつつあり、貧しい国になろうとしていることを理解していない。 このままのペースで行くと、2100年には人口が1/3になるらしい。 もちろん、変化はゆっくりだ。 でも、何も手を打たなければ確実にやってくる。 IT化を進め、効率を上げることがまず必要。 年寄りは早く引退すべきだろう。 それと、高齢者の方を向いた政治はやめないといけない。 もっと現役を大事にしないと。 コロナでは、余命幾ばくもない人を生かすために、現役の人たちが自死を選んでおり、その数のほうが圧倒的に多くなってきている。 古いマスコミでは問題意識さえ提起されない。 気の毒だと思う。 ぼくらは高度成長の遺産を使って命を全うできるとは思うが…。 |
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