考えたこと2

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追悼ショーン・コネリー
ショーン・コネリーが亡くなった。
言わずとしれた、初代007だ。
いろんな仕事をして、俳優になって当たり役を得た。

あの、ちょっと遊び人風のスパイを演じさせたら世界一。
7本の007映画に出たが、何といっても「ロシアより愛をこめて」がいい。
ボンドガールも綺麗だし、あの冷戦の真っ只中の状況がよくわかる。
急行列車という舞台も、時代を表していてよかった。
今の若い人が見ても、ピンとこないだろうが…。

ナイフが飛び出るアタッシュケースや、仕掛けのある腕時計、座席が飛び出たり、防弾パネルが出てきたりするアストンマーチンDB5など、スパイの小道具も楽しみだった。
マネーペニーちおう秘書のいる部屋に入って、帽子を投げてコート掛けにかけるシーンがいい。
酒に凝って、「ウォッカマティーニをシェイクで」というのもカッコいい。
一度飲んでみたいものだ。

でも、ショーン・コネリーの映画で一番良かった映画は「アンタッチャブル」。
87年の作品。彼が57歳の時だ。
この作品で、アカデミー助演男優賞を取った。
老警官役を演じて、ほんとにいい演技だった。

イギリス人と話をしていて、ショーン・コネリーの事をジェームス・ボンドと言ってしまって、からかわれたこともある。

ぼくの中では、いつまでも007といえばショーン・コネリー。

いい役者が亡くなった。




| | 考えたこと | 19:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
日本の教育は間違ってる
相談に来た大学生が言った言葉。
なんでも、高校時代は「目標の大学に入れ」と言われて頑張ったとのこと。
自分が望む大学に入れれば、バラ色の未来が開けているように言われる。

そして、3回生から就活を始め1年以上、自分がやりたかったマスコミ系に全部落ちたという。
最終面接に行った会社もあったが、多くは早期に門前払い。
小さい頃から「やりたいことをやれ!」と言われてきたのに、こんな事になってしまった、とぼやいて出てきた言葉。
たしかに「日本の教育は間違ってる」と思う。

中高時代を振り返ってみると、高校でやりたいことを決め、専門学校に行った人がうらやましいという。
美容師や服飾など、イメージできる仕事が多いからだろう。

間違いの一つは高校や大学のキャリア教育。
キャリア教育をやる先生方がサラリーマンのイメージがない。
公務員とか警察、消防、弁護士、会計士などの職業が紹介されることが多い。
先生が平日の昼間にキャリア教育で「仕事している人」を呼ぼう、となったときに、サラリーマンを呼ぶという発想はないのだと思う。

そして、大学のパンフレットで学部を出て将来なることができる職業を見ると、その学部で取れる資格の職業がメインになっている。
法学部なら弁護士、行政書士、経済学部なら会計士、税理士。
もちろん福祉系なら社会保険福祉士、心理系なら精神保健福祉士、文学部なら学芸員、何も資格のないところは中高の教員資格。

パンフレットには「この学部を卒業したらサラリーマンになれます」というところはない。
どこの学部でも、ほとんどの卒業生が「サラリーマン」になるにも関わらずだ。
前にも書いたが、どうも学校というところは、資格志向になっている。

もう一つの間違いは彼ら、彼女らが聞いてきたのまわりの大人の声だろう。
曰く「なりたいものになろう」「やりたいことをやろう」「無限の可能性がある」「頑張れば何でもできる」など。
消極的には「なんでもあなたの好きなことをやりなさい」というものだ。
そんな無責任なことを吹き込む大人がいるのだ。

小学生の頃なら、将来なりたいものを聞いて、夢を叶えたらいいなどと言うだろう。
それを高校生になっても、大学生になっても言う大人がいる。
自分を振り返ってみるといいのだ。

早く自分を客観視し、相対化できた学生は被害が小さい。
そんな大人の声に騙されないからだ。

しかし、そうでなかった学生は、この相談者のようになる。

おっしゃる通り、日本の教育は間違っているぞ。




| | 考えたこと | 00:17 | comments(0) | trackbacks(0) |