考えたこと2

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戦争を知らない新天皇
平成天皇は戦争を覚えている世代。
戦争中に若い人たちが「天皇陛下万歳」と叫びながら死んでいったことに、昭和天皇と同じように贖罪の気持ちを持っていたと思う。

うちの父は陸軍だった。
ぼくが小学生の頃まで、天皇のことを天ちゃんと呼んでいた。
騙されたという感覚があったんだろう。
ぼくもその頃は天ちゃんと言っていた。

昭和40年代は、まだまだ天皇制は遅れた制度だという意識があったと思う。
憲法で象徴天皇になってはいるが、心情的に戦争責任は免れないと思うのは当然だろう。
ぼくはずっとそういう意識を持って大人になったが、社会人になってからその関係の本を読んだ。
読めば読むほど、どうも昭和天皇は一貫して戦争反対で、陸軍が一方的に戦争に進んでいったこともわかった。
明治の天皇制というのは、天皇に責任を押し付けて何事も進めるもの、という集団無責任体制だった。

年をとって、天ちゃんよりも天皇という名前がふさわしいと思う。
ユーラシア大陸の両端、イギリスと日本で立憲君主制が取られているのには、歴史の必然があるのかもしれない。

新しい天皇は、ぼくよりも年下で戦争を知らない。
文字通り、戦争を知らない子どもたちだ。
昭和天皇と平成天皇は、戦争を知っているという点で共通点があったと思う。

今回の天皇が初めて戦争を知らない天皇になった。
それを平成天皇は親として、象徴として、心配しているのだろう。
体力の限界もあったかもしれないが、無理を言って退位をしたのは、自分が生きている間に譲位して、その姿を見たいと思ったのではないか。

雅子さんと結婚したあたりから、なんとなく親子関係がうまくいっていないように思う。
戦争を知っている身からすると、本当に息子に任せて大丈夫なのかということだ。

若いと言っても還暦前だが、新天皇はぼくから見てもなんとなく頼りない。
象徴としての覚悟があるのかな、と思う。
発信することはすべてチェックされて、自由にものが言えないのだ。
それをこれからやっていかないといけない。

平成天皇は親として見届けたかったのだと思う。

戦争を知っている世代として。



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