考えたこと2

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オーストラリアのクルマ
ぼくがオーストラリアに出張したのは、1986年だったと思う。
その当時はいろんな会社が、オーストラリアでクルマを作っていた。
トヨタはもちろん、三菱や日産なども作っていたはず。

そのオーストラリアで、国内生産のクルマがなくなったとのこと。
最後の1台がGMホールデンのセダン車だった。
オーストラリアは広い割に人口が少ない。
あの広い大陸に2400万人しかいない。

一方、アセアン諸国は人口が多い。6億人を超えている。
そのアセアン諸国でクルマの生産が盛んになってくるのと同時に、オーストラリアの生産が斜陽になったということだろう。
クルマの生産をするためには、多くの部品産業があることや、交通インフラが整っていることなどが必要だが、80年代にはそれがまだアセアンにはなかった。

自動車の普及が進むことをモータリゼーションというが、日本ではぼくが小学校の頃(1960年代後半)からそれは起こった。
高度成長で豊かになり、GDPがどんどん増え、工業水準も上がり、爆発的にクルマが売れた。

Wikipediaによると、モータリゼーションは「国家・地域の枠において経済力・工業力が一定の水準に到達すると、急速な進展を見せることが多い。モータリゼーションの進展とGDPとの間には正の相関があり、国民の年収のおよそ1/3で自動車を購入できる水準になるとモータリゼーションが進む」と書いてあった。

現在のオーストラリアの輸出産業は農業、鉱業。
農業では小麦、大麦、羊毛、牛肉など、鉱業では石炭、鉄鉱石、天然ガス、ウラン鉱などが主な輸出品。
豊富な資源で食っているという感じ。
一方、国内の主要産業はサービス業。観光、教育、金融業などが伸びているとのこと。
これから日本もサービス業を伸ばしていかないといけない、ということだから、勉強しないといけない。

オーストラリアの原住民はアポリジニという人たち。
でも、多いのは西洋人だ。イギリス連邦の一員でもある。
1828年に全土がイギリスの植民地となった。
今でも8割がヨーロッパ系の白人とのこと。

ぼくが出張したときに仲良くなった人は、イギリスの出身だった。
たしか、ウェールズだ、と言っていたような気がする。
彼は今どうしているんだろうか。

クルマがEVになって、もう一度作る日も来るかもしれないが、エンジン車はもう作られないだろう。

80年代を知っているぼくにとっては、何となく寂しいニュースだった。

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