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2012.06.18 Monday
よろしくお願いします
英語でレターを書いていると、どうしても日本語から英語に訳せない言葉が出てくる。
その典型が、「よろしくお願いします」というもの。 いくら考えても、訳すのは難しい。 時には「一生懸命やります」だし、時には「ご検討ください」だし…。 日本語としては便利な言葉だ。 つまり、ほとんど意味がないのだ。 でも、よろしくお願いします、と書くと何となくへりくだっているような気もするし、丁寧な気もする。 まさに格好がつくのだ。 考えてみると、こんないい加減な言葉もない。 でも、そういうことに気がつくのは、英語でレターを書く時になる。 「よろしくお願いします」と書きたいのだが、いったいどう書けばいいのか、という事になる。 その時に初めて、真剣に意味を考える。 そこで、結論は「よろしくお願いします」という言葉は英語にはない、ということになる。 いったい、主語は何か。 私がよろしくお願いします、と言っているのか。 どうも、そんな気がするが、それでは私を主語にして、どう書くのかわからない。 どうも、よろしくお願いします、というのは、まあ、みんな飲み込んでもらって、何となくうまいことやりましょうや、という感じではないか。 この言葉を説明するのは難しい。 しかし、毎日数え切れない「よろしくお願いします」がとびかっている。 不思議な日本語だ。 |
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