![]() |
2012.06.15 Friday
アルバイト
ニートやフリーターの問題は深刻だ。
不幸にも就職氷河期でそういう状態に陥った人たちが、ずっとその状態を保っている。 最初は、新卒時に職がなかった、というだけだったんだろう。 しかし、1年、2年と続けていると、もう苦しくなる。 職歴がないからだ。 卒業して2年も3年も経つと、新卒ではなくなる。 つまり、職歴を問われるのだ。 卒業してから、現在まで何をしていたか、ということを問われるのだが、それを説明できないといけない。 アルバイトは、ものにもよるが、ほとんど評価されないのが実情。 要は、景気の悪い今となっては、ネコの手も借りたいという会社は少ない。 だから、正社員にはなれない。 おまけに、IT化が誰でもできる簡単な仕事をなくした。 伝票などの集計や勤怠管理など、従来人がやっていた仕事がコンピューターに置き換わる。 それだけならよかったのだが、レジや注文の仕事もコンピューターで熟練度がなくてもできるようになった。 サービス業も、IT化されたのだ。 したがって、人間に求められるのはコミュニケーション能力だけになった。 それ以外のことは、コンピューターがやってしまう。 昨今、コミュニケーション能力という言葉がよく出てくるが、これはその能力が重視されるようになったということではなく、消去法でそれだけが残ったのだ。 それまでは、計算力とか暗記力とか正確さとかも評価されていた。 しかし、そんなものは必要なくなり、コミュニケーション能力だけしか要らなくなった。 だから、アルバイトでもできるようになった。 2010年の統計によると、ニートが60万人、フリーターが183万人いる。 これは15歳〜34歳だが、35歳以上もたくさんいるだろう。 これを一挙に解決する方法がある。 大学生や高校生のアルバイトを禁止すればいい。 現在大学には290万人在籍している。そのうち7割がアルバイトをしているとして、約200万人の雇用が新規に発生することになる。 これに高校生をプラスすると、かるく250万人にはなるだろう。 これで、ほぼニート・フリーター問題は解決する。 いい考えだと思うのだが…。 |
![]() |