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2009.02.16 Monday
スーツ
社会人になって、初めてスーツを着た。
初めてのスーツは母が買ってくれた三つ揃い。 今は流行っていないが、当時はスーツの下のチョッキもそろえの柄で、3点セットにしたものが流行だった。 前にも書いたような気がするが、それは就職して早々に着られなくなり、捨てた。 あの頃は痩せていたのだ。 スーツにもはやりすたりがある。 三つ揃いは言うまでもないが、普通のスーツでも微妙にスタイルが違うことがわかった。 着られる中で、一番古いスーツだが、同じウエストでもズボンが太い。 当時は太いのが流行っていたのだろう。 ボタンの数にも流行がある。 ぼくは3つボタンのスーツは一着しか持っていないが、若い人は3つボタンが多い。 長男のスーツを買いに行ったが、本当にスリムだ。 こんなにぴったりでいいのか…というくらい。 それでも、売り場の人は、今の若い人はこんなのが流行だという。 まあ、それでもいいのだが…。 スーツを着るというのは、大人になることだと思う。 少なくとも、ぼくらの世代はブレザーにネクタイの制服などなかったし、スーツを着るということは、仕事をするという意味だった。 そのスーツを着て、30年。 よくもったものだ。 働きはじめた頃、寮にいてスーツを着て出かけるのがうっとうしかった。 そのうち慣れて、何とも思わなくなる。 慣れというのはえらいものだ。 そのうち、スーツを脱ぐ。 脱いだら脱いだで、とまどうのだろう。 古いスーツを着られるのは、新しい人ではない。 一度はそれを着たことがある人だ。 そんな当たり前のことを思う。 |
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