考えたこと2

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レキシコン
レキシコンという言葉、あまり聞きなれない言葉だが、デジタルリバーブという機械を作っていた会社の名前だ。
歴史懇談会の略ではない…。

リバーブというのは、音に人工的に残響を与える装置。
エコーとは違う。エコーは、山びこのように音が繰り返されるものだ。
リバーブはもっと複雑な残響音になる。

ギターのアンプなどにも、リバーブというダイヤルがある。
これを回すと、音に残響がついて、ボワーンという響きがでる。

昔は人工的に残響をつける装置というと、鉄板に音を伝えて、その鉄板から音を拾うタイプとか、スプリングに音を伝えて、そこから音を拾うタイプとか、機械的なものが主流だった。

おそらく、80年代だったと思う。レキシコンがデジタルリバーブという機械を作った。
残響を計算で作る。
大きなホール、小さなホール、教会…いろいろな大きさやカタチの部屋の残響を元の音から計算するのだ。
初めて記事を見たときには、そんなことができるのか…と思って本当にビックリした。

さすがに値段は数千万円だったと思う。
もちろん、有名なスタジオなどで使われる、プロ用の機械だ。

それから10年ほどして、ヤマハから数十万円のデジタルリバーブが出た。

そこからは早かった。

いろんな会社から10万円台のものが出て、90年代の終わり頃には数万円でデジタルリバーブだけでなく、他の機能もついたものが出た。

10年ちょっとで、数千万から数万円まで下がった。
千分の一である。

もちろん、レキシコンは今でもその業界ではトップメーカーだと思う。

そんなことが、他の機械にも起こった。
コンピューターもしかり…。

だから、以前ならプロでなければ使えなかった機能を、多くの人が使えるようになった。

スゴイ進歩だ。

なんで、レキシコンのことを書き始めたのか…。

そうそう、レキシコン(lexicon)という言葉を調べたのだ。
何となく英語らしくない不思議な響きがある。

これは、メーカーの固有名詞かと思っていたが、「辞書」とか「語彙」という意味がある。

音響機器を作っている会社が、なぜレキシコンなのか…。

ホームページを見たら、「Lexicon - The Definition of Digital Audio-」と書いていた。
レキシコンは、音を定義するもの…そういうことらしい。

レキシコン…いい名前だと思う。





| | 考えたこと | 23:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
サトウアイコ
サトウアイコというと、「佐藤愛子」だ。

作家で、小説やエッセイを書いている。
かなりの数の作品が文庫で出ていた。

80年代、90年代なら、本屋に行くと文庫の棚に佐藤愛子の本が10冊は並んでいたと思う。

ぼくは佐藤愛子のファンで、一時は文庫を手当たり次第に読んだ。

こないだ、週刊誌に出ていた佐藤愛子の記事の話をしていたら、若い人は「佐藤藍子」のことだと思ったらしい。

佐藤藍子週刊誌に記事…「おかしいなあ」…と思いながら、実際の記事を見て、「この人は誰ですか?」ということになった。

え?佐藤愛子を知らない…。佐藤藍子は誰だ?
どうも、女優らしい。目の大きな人。

しかし、サトウアイコが「佐藤藍子」とはなあ…。

そういえば、本屋に行っても「佐藤愛子」の本はほとんどない。

以前はたくさんエッセイの連載もしていたが、もう今は80歳を越えて、書いていないだろう。

それにしても、本は大量生産、大量消費の時代になった。
70年代〜90年代くらいまでは、文庫の棚に並んでいる本はそんなに変わらなかった。

太宰治、坂口安吾、石川達三、武者小路実篤、吉行淳之介、田辺聖子、佐藤愛子、曾野綾子、柴田錬三郎、池波正太郎、司馬遼太郎、筒井康隆、豊田有恒、安岡章太郎、夏目漱石、森鴎外、阿川弘之、…もちろん、今でも並んでいる人もいるが、今はほとんど見ない人も多い。

どんどん入れ替わる。

あの頃は、本屋に通っているうちに、何となく名前を覚えて、一度読んでみようか…ということがあったが、今は作家の数が多すぎて覚えられないのではないかと思う。

佐藤愛子のエッセイ、面白かった。
娘と一緒に旅行した時のことを綴ったエッセイや、シリーズ物のエッセイ…よく怒っていたのが印象的。

アマゾンで調べても、多くは古本でしか入手できない。

残念なことだと思うが、これも年寄りの繰り言か…。





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