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2008.08.05 Tuesday
サトウアイコ
サトウアイコというと、「佐藤愛子」だ。
作家で、小説やエッセイを書いている。 かなりの数の作品が文庫で出ていた。 80年代、90年代なら、本屋に行くと文庫の棚に佐藤愛子の本が10冊は並んでいたと思う。 ぼくは佐藤愛子のファンで、一時は文庫を手当たり次第に読んだ。 こないだ、週刊誌に出ていた佐藤愛子の記事の話をしていたら、若い人は「佐藤藍子」のことだと思ったらしい。 佐藤藍子週刊誌に記事…「おかしいなあ」…と思いながら、実際の記事を見て、「この人は誰ですか?」ということになった。 え?佐藤愛子を知らない…。佐藤藍子は誰だ? どうも、女優らしい。目の大きな人。 しかし、サトウアイコが「佐藤藍子」とはなあ…。 そういえば、本屋に行っても「佐藤愛子」の本はほとんどない。 以前はたくさんエッセイの連載もしていたが、もう今は80歳を越えて、書いていないだろう。 それにしても、本は大量生産、大量消費の時代になった。 70年代〜90年代くらいまでは、文庫の棚に並んでいる本はそんなに変わらなかった。 太宰治、坂口安吾、石川達三、武者小路実篤、吉行淳之介、田辺聖子、佐藤愛子、曾野綾子、柴田錬三郎、池波正太郎、司馬遼太郎、筒井康隆、豊田有恒、安岡章太郎、夏目漱石、森鴎外、阿川弘之、…もちろん、今でも並んでいる人もいるが、今はほとんど見ない人も多い。 どんどん入れ替わる。 あの頃は、本屋に通っているうちに、何となく名前を覚えて、一度読んでみようか…ということがあったが、今は作家の数が多すぎて覚えられないのではないかと思う。 佐藤愛子のエッセイ、面白かった。 娘と一緒に旅行した時のことを綴ったエッセイや、シリーズ物のエッセイ…よく怒っていたのが印象的。 アマゾンで調べても、多くは古本でしか入手できない。 残念なことだと思うが、これも年寄りの繰り言か…。 |
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