考えたこと2

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心の固有振動数
モノにはそのカタチと材料によって、振動しやすくなるポイントがある。
これを固有振動数という。

複雑な構造物になると、それがどのあたりにあるのか、見つけることがむずかしくなる。
今はコンピューターでシュミレーションできるから、便利になった。
吊り橋などの大きな構造物は、風で揺れたりした時に固有振動数の刺激を受けてしまうと、壊れてしまったりするので、充分に計算しないといけない。
そうならないように、どこかに重りをつけたりすることもあるだろう。

どんなものにも、固有振動数がある。

それは人間にもあるのだと思う。
物理的にではなく、好みというヤツだ。
そこに触れると、心が振動して、感動してしまうとか、涙が出るとか…。
これは心の固有振動数と言ってもいいかもしれない。

ぼくがいいと思うバンドや曲も、他の人にはそうでもない。
子どもの好きなバンドや歌手もあまり共有できない。
一人ずつ、固有振動数が違うからこそ、いろいろな芸術がこの世に存在するのだろう。

物理学では、モノを構成している材料とカタチが固有振動数を決める大きな要因。

心の固有振動数には、時間の概念が影響する。
自分の過ごしてきた境遇や経験、知識などが振動数を決めるのだろう。

この歌手がこの曲を歌うというだけで、感動する。
この曲のこの歌詞に、感動する。
その曲の間奏で、アルトサックスのフレーズが流れると、なぜか涙が出たりする。
あのドラマのあのセリフ、あの場面で涙が出たりする。

それらは自分の経験や知識から想像される気持ちと重なるからだろう。

モノの固有振動数は、どちらかというとその構造体にとっての弱点になるので、嫌がられるものだが、心の固有振動数はたくさんある方がいい。

それがたくさんあるということは、たくさんの経験や知識があるということ。
生きてきた時間にかかわらず、その密度が固有振動数のポイントを増やすのだ。

1年ずつ年を取っていく。

少しでも、固有振動数の数を増やせるような体験をしていければいいと思う。



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